フリーランスエンジニアをしているけど、毎日同じことの繰り返しでモチベが上がらない…。このモヤモヤした状態から抜け出したいなぁ…。
フリーランスエンジニアとして働いていると、生活に慣れて精神的に余裕が出てきますよね。一方で、同じような開発業務ばかりで日々のモチベーションが保てないと悩んでいませんか?
この記事を書いている私も、フリーランスエンジニアとして働く中で一種の「燃え尽き症候群」になりかけた時があり、一時期「自分は今何やってるんだろう…」と思う時がありました。
その時に「このままじゃヤバい!」と、モチベ管理や習慣化の本を何十冊も読み漁り、色々調べて「モチベーションはこうすれば保てるのか!」という自分なりの答えを見つけました。
そこで今回は「フリーランスエンジニアのモチベーションをどう保つか?」について、私なりの答えとモチベを維持するためにしていることなどを徹底解説します。
最後まで読むことで、もうモチベーション管理に悩むことはなくなるでしょう。
フリーランスエンジニアのモチベーションは「仕組み化」で管理せよ
まずはじめに、モチベーションに関して超重要なことをお伝えします。
「モチベーション=やる気」は間違い
それは「モチベーション=やる気」は間違いで、上がるものでも下がるものでもないということ。
モチベーションとは元々「動機」や「目的意識」を意味し、言い換えれば
「動機」が強い・弱い
「目的」がある・ない
の状態でしかないということです。
つまり「なんだかやる気が湧かない」と思った時、まず最初に考えるべきなのは「やろうとしている対象にどんな意味・目的があるのか?」ということ。
人間は「無意味なことはわざわざしない生き物」だからです。
モチベーションは感情ではなく「仕組み」に頼る
すでに気づいているかもしれませんが、感情に頼ってやる気を上げようとする時点でモチベ管理は失敗しています。
なぜなら、モチベーションはその日の感情で決まるのではなく、動機・目的で決まるからです。
感情には良くも悪くも波があります。感情に頼れば日々出せる成果にもバラツキが生じます。
だから、私は自分の意思・やる気などの感情を信用しません。
私が信用するのは、感情に頼らずモチベ管理できる「仕組み」のみです。
モチベーション管理を仕組み化するためにやるべきこと
モチベーション管理の仕組み化において、必要なポイントは大きく分けて3つあります。
- 目標を決めて「見える化」する
- 悪い習慣を排除し、良い習慣を身につける
- メリハリをつけてしっかり休む
目標を決めて「見える化」する
モチベ管理に関する本や記事を見ると「目標を決めましょう!」とよく書いてありますよね。
これを聞いて「なんだ当たり前のことじゃん」と思うかもしれません。でも、冒頭でモチベーションは動機・目的などの意味を表すといいましたよね?
つまり動機・目的を決定づける「目標」を決めるのが、モチベ管理のスタートラインです。
ただし、目標を決めるだけでは不十分。目標は「見える化」して初めて効果を発揮します。
人は目に見えるものしか意識できません。
「よし!目標決めた!」と思っても、文字にして書き出さなければ「目標は無いに等しい」です。
そして目標を書き出したら、毎日絶対に見てください。絶対に、です。
毎日目標を見ると、自分の行動と比較して「目標に向けて行動していない自分がおかしいのでは?」とだんだん思ってきます。(この状態を心理学では「認知的不協和」といいます)
その「良い違和感」があなたの行動を促すきっかけとなるのです。
何を目標にするべきか?
「目標を決めましょう!」と言っても、中には「いや目標が無いからモチベーションもないんだよ!」という声もあるかもしれません。
特にフリーランスエンジニアの場合、今まではフリーランスになることがゴールで目標達成したと同時に燃え尽きていくパターンはよくあります。
そんな時は「自分がやりたくないこと」を考えてみるといいです。これも難しいことを考えずに書き出してみましょう。
そもそもなぜあなたはフリーランスになったのでしょうか?
必ずその理由の背景には「何かしらやりたくないこと」があったはずです。
・時間に縛られた働き方をやめたい
・会社員の余計なしがらみを無くしたい
・給料が低い今の状態を脱したい
多くの人は「目標=自分のやりたいこと」のように錯覚していますが、それは一種の幻想。「自分のやりたくないことを無くす」というのも立派な目標です。
目標の見える化で重要な4つのポイント
目標がざっくりと決まったら、即見える化しましょう。その際ポイントは4つあります。
- ①目標からの逆算と細分化
- ②数字ベースで目標を立てる
- ③アナログで目標を見える化する
- ④進捗を記録する
①目標からの逆算と細分化
目標は大きく捉えず、小さく細分化。細分化した小さなタスクをクリアすれば目標は必ず達成できます。
②数字ベースで目標を立てる
目標を立てる上で「〜したいなぁ」と願うのは無意味。考えるべきなのは「いつまでにどれくらい達成するのか?」という数字に基づいた計画だけです。
③アナログで目標を見える化する
スマホ・PCなどデジタルで目標管理する方法もあります。ただ、目標を常に見るなら、端末を起動せずに見られる紙やホワイトボードがオススメ。私は下記のホワイトボードに目標に基づいた年間計画を書き出し、常に見るようにしています。
④進捗を記録する
進捗をチェックすると目標到達率が分かるので、あとどれくらいで目標達成するかが分かります。また、進捗を自分でチェックすると「よし!ここまでできた!」という達成感から「もっとタスクをこなそう!」という気持ちになります。
「時間の見える化」で目標達成の成功率を上げる
目標管理は言い換えれば「時間管理」。目標を決めるのは、期限という時間を決めることだからです。
ただ、無意識だと時間はどんどん過ぎます。だから時間も見える化しましょう。
私の場合、時間の見える化として、2つのことを行っています。
- ポモドーロ・テクニックを取り入れて作業する
- タイムタイマーを使う
ポモドーロ・テクニックとは「25分の作業+5分の休憩」を繰り返すことを指します。
※ちなみにポモドーロ・テクニックを使う上で私は「BeFocused」というアプリの有料版を使っていますが、オススメです。
ポモドーロテクニックを使ってからは作業時間を強制的に締め切るので、より集中力が向上し、こなせる作業数も飛躍的に増えました。
また、少しアナログですがタイムタイマーも使っています。
タイムタイマーは残りの経過時間が分かりやすく、ポモドーロテクニックと組み合わせることでより効果的に時間を管理することができます。
目標があれば悩む時間はゼロ
ここまで色々お伝えしましたが、目標があればもうモチベうんぬんで悩む必要は無いことがお分かりでしょうか?
そもそも悩む時間は無駄です。悩んでも何も生み出さないからです。
大事なのは悩むことではなく、目的・目標ありきで「考えること」。
ここまでを振り返ると
・目標の決定
・目標から逆算してやること
・やることに割く時間の見える化
までが終わっているはずです。
あとは目標達成に向けて行動するだけ。考えるのはそれだけでいいのです。
悪い習慣を排除し、良い習慣を身につける
いくら目標があったとしても、毎日の生活習慣が破綻していれば達成に向けた行動の継続は不可能です。
そうならないためには悪い習慣を排除し、良い習慣を身につけましょう。
習慣化に関しては「良い習慣だけ」身につければいいと思うかもしれませんが、実はそれだけでは意味がありません。
良い習慣と同時に悪い習慣も減らさなければ、トータルの生活習慣は改善しないからです。
私が生活習慣の改善でやったこと
例えば、私の良い習慣・悪い習慣は下記でした。
良い習慣
・朝7時までに起きる
・夜筋トレする
・読書
悪い習慣
・SNSをダラダラ見る
・二度寝する
・夜更かしする
基本的には習慣改善の前に、良い習慣・悪い習慣含めどこかに書き出しましょう。そうすることで、自分の現状がすぐ把握できます。(私は習慣管理をTickTickというアプリで行っています)
そして、優先順位としてはまず悪い習慣を徹底的に減らすのがオススメ。
私の場合、悪い習慣の根本原因が「スマホ・PCをダラダラ触る」ことだったので、徹底的にこの行為をしないように取り組みました。
具体的には、
- ①サイトブロッカーを入れる
- ②タイマースイッチを導入
- ③スマホから全SNSアプリを消去
- ④スマホ自体にサイトブロッカーアプリを入れる
- ⑤ブラウザの拡張機能でサイトの閲覧時間に制限をかける
①サイトブロッカーを入れる
私はPC・スマホなど別端末でも機能するfreedomを使っていますが、超オススメです。Freedomを使い始めてから、劇的にダラダラ過ごす時間は減りました。
②タイマースイッチを導入
タイマースイッチとは、時間を設定しておくだけでコンセントの電源を自動でON・OFF切り替えてくれるものです。毎日夜になると設定時間でWi-Fiルーターの電源が切れるため、ネットの閲覧時間を意識するようになりました。
ちなみに今使っているやつは下記です。
③スマホから全SNSアプリを消去
手軽にSNSが開けないようにスマホ自体からSNSアプリは消しました。
④スマホ自体にサイトブロッカーアプリを入れる
私の場合「FilterMaker」と「BlankPage」でダラダラ見てしまうサイトをブロックしています。
⑤ブラウザの拡張機能でサイトの閲覧時間に制限をかける
私はGoogle Chromeの拡張機能で「Stay Focused」と「WasteNoTime」を二重で入れています。
ここまで見て「さすがにやりすぎ!」と思われるかもしれません。
ただ、特に悪い習慣は極端な方法を使ってでも、はやく無くすことが大事です。なぜなら、悪習慣を1日でもはやく多くやめたら、確実にその分だけ人生が良い方向に変わるからです。
私は感情ではなく、システムに頼って悪い習慣を徹底的に排除しました。先に悪い習慣をなくしたおかげで、良い習慣もスムーズに身につきました。
習慣化で欠かせない「作業興奮」の考え方
悪い習慣は「何かをやめる」、良い習慣は「何かを始める」が基本的な考え方です。
これらを踏まえて、良い習慣を身につけようと思ってもなかなか上手くいかないという人もいるかもしれません。
この場合は「作業興奮」を思い出しましょう。作業興奮とは「作業をし始めたら自然と集中力や意欲は出てくる」という考え方です。
言い換えれば、多くの人が思い込む「やる気がないからやれない」というのは間違いで、
やらないからやる気が出ない
ということです。
上手く習慣化できないという人は「作業興奮」の考えを思い出し、考える前にまずは行動してみましょう。
行動までのハードルを悪い習慣は「高く」し、良い習慣は「低く」する
ついでにもう1つ習慣化のコツをお伝えすると、
悪い習慣・・・行動までのハードルと「高く」する
良い習慣・・・行動のハードルを「低く」する
です。正直、これらを意識できるかで習慣改善の成功確率は劇的にアップすると私は思います。
ちなみに本気で習慣改善をしたい方は下記の本も併せて読むのがオススメ。(超絶重要なことばかり書かれています)
メリハリをつけてしっかり休む
フリーランスになってよくあるパターンが、休日も働いたりとプライベートとの区切りがなくなることです。
私も休日はコードやブログを書いたり、他の事業で色々やることがあったりと、実質働いている状態に近いです。私の場合は1日休むと罪悪感を感じてしまい、以前は「休むこと=悪いこと」と感じがちでした。
ただ改めて考えると、休むこと自体ではなく「無目的にダラダラ休むこと」が悪いのです。また、休むことへの罪悪感は「目的も時間も決めずに休んでしまった」というのが根本的原因。
つまり「目的や時間を決めれば、思いっきり休んでOK」というルールにすれば良い。そうすれば気持ちはラクだし、実際に私も生産効率が上がったと実感しています。
適切に休みをとるのも、長くモチベーションを保つ上では欠かせません。
» 【割と自由】フリーランスエンジニアの休み事情【投資としての休息法】
モチベーションは感情に頼らず「仕組み」で管理しよう
大事なのでもう一度言いますが、モチベーションは浮き沈みのある感情ではなく一定の「仕組み」で管理すべきです。
その際に重要なことは3つありました。
- 目標を決めて「見える化」する
- 悪い習慣を排除し、良い習慣を身につける
- メリハリをつけてしっかり休む
もうモチベーションが上がらないからといって、やる気が出るのを待つのはやめましょう。
そして今回お伝えした方法で、今日からあなたのモチベを再起動してください。