「これから退職してフリーランスになろうと思うけど、仕事探しってどうやればいいの?何から始めれば良いかさっぱり分からない…。」
今までの会社員時代と違い、フリーランスの場合は自力で仕事を探し、企業と契約を結んで仕事をします。仕事を探す手段は自ら営業したり、知り合い経由での紹介など様々あり、
「いや、そんなの自分には無理…」
と思ってませんか?
確かにフリーランスになると仕事探しの方法が沢山あるのは事実。ただ、あえて難しい方法を選ばずとも、カンタンに仕事を獲る事もできます。
そこで今回は、初めてフリーランスエンジニアになる人向けに「実際の仕事の探し方」をお伝えします。紹介する方法を実践すれば、フリーランスで食えなくなる心配はほぼ無くなります。
初めてフリーランスエンジニアになる時の「最初の仕事の探し方」
実は、フリーランスが仕事を探すのは大変ではありません。
なぜなら、、、
結論:エージェントを使えばいいから
会社員時代に転職する場合、普通は転職エージェントを使うケースがほとんどでしょう。
フリーランスも同じようにフリーランスエージェントが存在し、そこから仕事を紹介してもらえます。基本的に私もそうですし、周りのフリーランスもエージェント経由で仕事を獲得している人がほとんど。
とはいえ、エージェントを利用する際はいくつか注意点があります。
- 未経験の場合、エージェントへの利用は期待しない方が良い
- 利用するエージェントはよく選ぶべき
未経験の場合、エージェントへの利用は期待しない方が良い
まず当然ですが、実務未経験の人は紹介してもらえる案件が少ないです。
独立当初で色々な不安がある中で一番心配すべきなのは「案件が獲れるかどうか」ですが、その時にエージェントを頼れないのは独立時においてかなり不利です。
もし現時点で「独立を考えており、未経験かつ自力で仕事を獲るイメージが湧かない人」は、まず最低1年で良いので実務経験を先に積みましょう。
長期的に見たら実務経験がある状態からスタートする方が、実際の現場でも困りませんし、エージェント側から案件を紹介してもらいやすいです。
» フリーランスエンジニアになるベストな独立タイミングはいつ?【経験談を語る】
利用するエージェントはよく選ぶべき
フリーランスエージェントは下記のように沢山あるため、選ぶ際に戸惑うかもしれません。
出典:みんなのキャリア
中には高額な手数料をとったり、報酬の入金が数ヶ月遅い「悪徳エージェント」も存在しており、適当に利用すると痛い目にあいます。そうならないためには、キチンとエージェントを選ぶ基準を知り、少数の優良エージェントに絞って使う事が大切です。
エージェントを選ぶ際は下記の記事も是非参考にしてみてください。
» 【必見】フリーランスエンジニアエージェント4つの比較ポイント|知らないと搾取確定
» 【厳選】フリーランスエンジニア向けエージェントおすすめ3社【登録必須です】
案件探しは退職後でも間に合う
これから案件探しを始める方の中には、退職と案件探しをどの順番ですべきか迷う人もいるかもしれません。
結論「退職届を出して退職日が確定したと同時に、案件を探し面談しまくる」のがベストです。
なぜ退職日が確定してから案件を探すのかというと、仮に退職前に案件を獲得しても退職時にトラブルが起きて退職予定がズレた場合に案件への参画が難しくなるからです。
(その場合、案件のオファーを出した企業とエージェント両方の信頼を失うので、できるだけ避けるべき)
ただ、ここで「案件も決まっていないのに、退職日を確定して大丈夫なの?」と思うかもしれません。結論「あることを事前にすれば、大丈夫」です。
では、その「あること」とは何か?
それは「退職届を出す前に事前に案件のオファーを貰えるか確かめること(オファーテスト)」です。
退職届を出すべきタイミングを見極めるたった1つの基準
エージェントを利用して案件の参画希望を出して、企業側とマッチした場合、
①企業から面談オファーがくる
②面談(1回)
③問題なければ参画決定
という3STEPのパターンがほとんど。会社員の人にとっては、このスピード感にビックリするかもしれませんが、基本的にフリーランスの採用合否はほとんど面談1回で決まります。
これらの流れを踏まえて、退職前はまず試しに応募してみて面談オファーが3社以上から来たら、退職届を出しても問題ありません。(この時、まだ退職日が確定していないため面談は丁重に断ってください)
面談オファーが来る時点で案件獲得の確率はかなり高いですし、私の経験からも3社あれば少なくとも2〜3週間以内で採用オファーは貰えると言えます。
このように退職前に面談オファーまで貰えるかテストで裏付けをとることで、自信を持って退職日を確定できます。
退職日確定後、実際の退職まで大体1ヶ月はありますよね。事前にオファーテストの基準を満たした状態であれば、案件を探して1ヶ月以内には高確率で案件を貰えます。
これにより、案件を獲得した状態でのスムーズな退職が実現できるというわけです。
自分は退職届を出した後に案件を探したが問題なかった
先ほどお伝えした退職前のオファーテストですが、机上の空論ではなく、私自身が実際に行って思いついた方法です。(オファーテストも私が勝手に名付けたものです)
私は退職届を出し、退職日が確定した後に本格的に案件を探し始めました。
結果的に1週間で3社ほどオファーを貰い、その中から一番条件が良いところに決めました。
フリーランスエンジニア初心者が最初に仕事を探す際に気をつけるべきこと
特に最初の仕事を探す上で、改めて気を付けた方が良い注意点についてお話しします。
- クラウドソーシングは使わない
- 安売りしない
- 契約書は何度も読む
クラウドソーシングは使わない
前半で紹介したエージェントを使って案件を獲得する方法を使えば関係ないのですが、念の為お伝えすると「クラウドソーシングで案件を獲る」のはやめた方が良いです。
理由はシンプルに「低単価」だから。
クラウドソーシングで募集されている案件を私も見た事がありますが、割りに合いそうな案件はほぼありませんでした。(そもそも単価が低いので、当たり前ですが)
※クラウドソーシングに関して、さらに詳しく知りたい方は下記をご覧ください
カンレン:フリーランスエンジニアがランサーズなどクラウドソーシングの副業を選ぶべきでない理由
安売りしない
フリーランスとして案件を探す際「初めてだし自信ないから…」と希望報酬額を低くする人もいますが、絶対にやめましょう。
安売りはフリーランスが一番やってはいけない行為です。
なぜなら安売りすれば売り方を工夫したり、付加価値をつける努力をせずとも仕事獲得ができ、長期的にスキルを伸ばさなくても済む言い訳に使えるからです。
安易に安売りに逃げないでください。
そして安売りをする限り、一生稼げないという事を強く自覚してください。
お金を貰う事に対するマインドブロックをぶち壊せ
そもそも安売りするのは、突き詰めれば「お金に対するマインドブロック」が原因です。
「自分がこんなにお金を多く受け取ってもいいんだろうか…」
「自分はそれに見合う価値を提供しているんだろうか…」
独立当初は私もこうした「お金を受け取る事に対する抵抗」がありました。こういった意識があると、どうしても安売りという禁じ手を使い逃げたくなるものです。
そんな私がお金を受け取る事に対する抵抗がなくなったのは、ある案件から単価を上げても実際に仕事が獲れた時です。この時に「自分の価値は自分で決めるものだ」という事を改めて痛感しました。
私たちは単価を上げることはあれど、下げる事は絶対にしてはいけません。
お金に対するマインドブロックは、間違いなく自信の無さが原因です。この状態から脱するには、はやめに自分を高く売ることに取り組み、その中で小さな成功体験を積み重ねる事です。
本来フリーランスは自分の付加価値と単価を上げて、得た収入をどんどん自分に再投資する循環を作らなければなりません。そのためにも自分を強く持ち、1円でも高く単価を高める努力をするようにしましょう。
» 【脱会社員脳】フリーランスエンジニアは起業している意識を持つべき
契約書は何度も読む
私は案件参画時に契約を結ぶ際、契約書に書かれている内容は何度も読みます。
でも、周りのフリーランスの人が「契約書なんてそんなにしっかり読んだことないわ〜」と聞いた時はビックリしました。
「え、契約書を読むのって普通じゃないの?」と。
※エージェント経由だから安心、とか無いですからね。
契約書とは基本的に作った側の有利になるように書いてあるケースがほとんど。
それをハイハイと何も考えずに契約を結んでいるのはさすがに平和ボケし過ぎだと思います。
フリーランスは契約書で自分を守ることもできますが、反対に自分の首を締めることにもなります。だから契約書を甘く見ちゃダメです。
契約書に関しては下記のような本が参考になりますが、基本的な契約時に見るべきポイントは押さえておきましょう。
「正しい仕事の探し方」でフリーランスとしての成功確率を上げよう
フリーランスとして良いスタートダッシュを切るには、最初の仕事選びを成功させる事が大切。
そのためには、下記のポイントを覚えておきましょう。
- 最初の仕事探しでは、フリーランスエージェントを使うのが確実
- 案件探しは退職日が決まってから行う
- 安売りは絶対にせず、案件参画時に結ぶ契約書は何度も読む
キチンと正しいやり方で行えば、必ずフリーランスとしての案件は獲得できます。
今回お伝えした内容を参考に、少しでも理想の案件を獲得できるように行動していきましょう。