フリーランスエンジニアとして開業届を出す際の書き方・提出の流れ

これからフリーランスになるから開業届を出そうと思うけど、イマイチ書き方とか流れが分からない…。
色々面倒くさそうだから、一番カンタンではやく開業届を出せる方法を知りたいなぁ…。

個人事業主として独立する際、最初のステップとして税務署へ「開業届」を出すのが一般的です。

開業届の手続きは、やり方次第では思った以上に簡単に行えますが、いくつか注意点を守らないと必要以上に手続きが増えてしまいます。

そこで今回は開業届の書き方・申請手順をはじめ、下記のポイントを1つずつ丁寧に解説します。

  • 開業届提出時の失敗を防ぐためにすべきこと
  • 開業届を無料かつ最短最速で出す方法
  • 開業届を出すメリット・デメリット
  • 開業届を出した後にすべきこと

最後までこの記事を読み、スムーズに開業届が出せるようになりましょう。

フリーランスエンジニアとして開業届を出す際の書き方・提出の流れ

【注意】開業届の提出はフリーランスとして働き始めた段階の「事業開始後」に行う必要があります。独立前の段階で開業届は出せないので注意してください。

開業届の提出の流れを知る前に、まずは開業届の提出方法を把握しておきましょう。

主な提出方法は下記の通りです。

3つの開業届の提出方法

①税務署の窓口へ開業届を持参する
②郵送
③e-Taxを使う

複数の方法があり迷うかもしれませんが、一番オススメなのは「e-Taxを使った提出」です。

e-Taxで開業届を出すのがオススメな理由

一番ラクではやく開業届の提出が終わるからです。

そもそもe-Taxとは国税庁が運営する「電子申告システム」のこと。(e-Taxを使って開業届を出す=開業届をオンライン上で申請するということです)

e-Taxだと他2つの提出方法と違い、オンラインのため「自宅での作業で完結」します。
そのため、わざわざ時間・お金をかけて税務署へ行ったり、郵送の封筒を用意する必要がありません。

【重要】e-Taxはスマホでも可

e-Taxで提出する際は、マイナンバーカードの情報送信が必須となります。

そのため「e-Taxでの提出はICカードリーダーが必要」と様々な記事で書かれていることが多いです。

しかし、e-TaxでICカードリーダーを用意する必要はありません。スマホでもマイナンバーカードは読み取れるからです。

e-Taxでの提出が断トツでラクになるサービス

e-Taxは国税庁のサイトからでも利用できますが、操作が分かりづらく、初めて開業届を出す人には正直オススメできません。

またe-Taxでの提出は必ずしも国税庁のサイトから行う必要はなく、他の「ある方法」を使ってカンタンに提出することもできます。

では、その方法とは何か?

それは「開業届のオンライン提出サービスを使う」こと。
そうしたサービスを使いさえすれば、実は誰でもカンタンに手続きを済ませることができます。

ちなみに開業届のオンライン提出サービスは色々ありますが、その中でも「freee開業」は特にオススメ。

freee開業を使えば、ステップごとに必要事項を入力するだけで自動的に手続きが完了します。書類の手続き漏れも防げるため、はやく確実に開業届を出すなら利用必須のサービスです。(freee開業の利用は無料です)

freee開業を使った開業届の提出手順

ここからはfreee開業での開業届の提出手順を見ていきます。

手順は下記の通り。1つずつ見ていきましょう。

  • ①freee開業のアカウント作成
  • ②申込者情報を入力
  • ③働く場所を入力
  • ④仕事内容を入力
  • ⑤屋号と事業開始日を入力
  • ⑥収入の種類を選択
  • ⑦従業員の有無を選択
  • ⑧確定申告の種類を選択
  • ⑨提出先の税務署・提出書類を選択して提出

①freee開業のアカウント作成


以降のステップでは、前提としてfreee開業の登録が必須となります。
未登録の方はfreee開業公式サイトから登録しておいてください。(30秒ほどで登録できます)
freee開業公式サイト:https://www.freee.co.jp/opening/

②申込者情報を入力

登録が完了すると、入力フォームが出てくるので、最初の項目である氏名などの個人情報を入力します。

③働く場所を入力

フリーランスは常駐など様々な場所で働くことがありますが、ここでは「自宅で働く」を選択します。

④仕事内容を入力

仕事の種類は「フリーランス」、概要は「ITサービス・ソフトウェア開発」を選びます。

⑤屋号と事業開始日を入力

屋号ですが、基本的には入力しなくても問題ありません。

屋号が必要なのは、個人で直接仕事を請け負う場合です。(会社名(ex: 〇〇テクノロジー)のような名前があったほうが見栄えが良いですよね。)

とはいえ、フリーランスの多くはエージェント経由での仕事獲得がほとんど。その場合、エージェントと契約する際は個人名を使うため、結局は屋号を使う機会はほとんど無いに等しいです。

また、事業開始日はフリーランスとして最初に仕事した日を入力してください。

⑥収入の種類を選択

事業所得」を選びます。

⑦従業員の有無を選択

今はない」を選択。

⑧確定申告の種類を選択

青色申告」を選択します。

説明文にも書いてありますが、e-Taxでの電子申請の場合は表記の55万円の控除に10万円が上乗せされ計65万円が控除額となります。(つまり税金が安くなる)

ここで注意点としては、e-Tax利用の上でマイナンバーカードが必須という点
もし無い場合、これ以降e-Taxでの手続きができないため、予めマイナンバーカードは用意しておきましょう。

⑨提出先の税務署・提出書類を選択

国税庁のサイトから管轄の税務署を調べて選択し「スマホ・PCでの電子申請」を選択します。

⑩スマホで申請

スマホでの申請のやり方については、freee公式サイトにある「開業届をスマートフォンで電子申請する」に書かれた内容に沿って行うと申請が完了します。

ちなみに通常税金の控除が最大となる青色申告での確定申告を希望する際は、別で青色申告承認申請書を事前に用意して出す必要があります。(提出し忘れた場合、次の確定申告まで待つ必要があります)

しかし、freee開業では今回の手続きの中で、青色申告承認申請書も自動で書類作成してくれます。後になって「あ、青色申告承認申請書出し忘れてた!」とならないので、ここもfreee開業を使えば安心です。

開業届についてよくある質問

ここからは開業届の提出に関してよくある質問に答えていきます。

  • 開業届を出さないとどうなるか?
  • 逆に開業届を出すデメリットはあるか?

開業届を出さないとどうなるか?

実は開業届を出さなくても法律上罰則はありません。

しかし、開業届を出さないと下記のようなデメリットがあります。

・青色申告での確定申告が不可
・事業用のカード・銀行口座が作れない
・3年間の赤字繰越(節税効果アリ)ができない

中でも「青色申告の利用不可」や「事業用のカード・銀行口座の作成不可」は独立する上で大きなデメリットです。

独立後の銀行口座・クレジットカードについて

これらを踏まえると、独立したら基本的に「開業届は出すもの」と思っておいたほうがいいです。

逆に開業届を出すデメリットはあるか?

主に下記2つです。

・失業保険が貰えない
・会計が面倒

会社員から独立する際、一時的に無職となる人もいるでしょう。その際、仕事を探す期間として失業保険を受給できる場合があります。

しかし開業届を出すと「無職→事業主」へと変わり、その時点で失業保険の受給資格を失います。したがって、失業保険を貰うタイミングと開業届を出すタイミングが前後しないよう注意する必要があります。

また、これは開業届というより同時に提出する青色申告承認申請書の話ですが、確定申告時の会計が青色申告になると少しだけ面倒になります。とはいえ、青色申告での会計はいくつかコツを押さえれば簡単に行うことができるので、そこまで大きなデメリットとはなりません。

» 【税理士不要】フリーランスエンジニアが確定申告をラクにする2つのコツ

はやめに開業届を出しておいた方が後でラク

開業届は注意点を守り、今回紹介した手順に沿って行えばすぐ提出できます。

開業届の提出時のポイントは下記でした。

  • 開業届は基本的に出した方がメリットが大きい
  • 開業届の提出はe-Taxを使う
  • e-Taxでの申請はfreee開業を使えばラク

ここで「開業届を出したから一安心」と思いたいところですが、開業届の提出は独立時にやることのほんの一部でしかありません。

無事開業届を提出し終えたら、その他の独立準備も併せてするようにしましょう。

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