フリーランスエンジニアは家賃も経費になるの?
もし経費になるなら、家賃が高い家に住んだ方が税金も安くなるし、おトクじゃないの?
フリーランスエンジニアになりたての場合、経費について色々考えますよね。
今回の結論になりますが、フリーランスエンジニアは家賃を経費で落とせます。
ただし、家賃を経費で落とす方法はググれば沢山出るので、今回はもっと重要な事をお伝えします。
それはフリーランスエンジニアは”家賃自体”をとにかく安くしておけ!という事。
中には「経費になるなら高い家賃の所に住んでもいいのでは?」と思う人もいるでしょう。もちろん例外はありますが、大抵は家賃を安くする方がベスト。
この記事では、フリーランスエンジニアが家賃を安くするべき理由と家賃を安くする具体的な方法・注意点まで解説します。
最後まで読めば、家賃を抑える重要性が理解でき、実際に家賃を今以上にガクンと減らせますよ。
フリーランスエンジニアの家賃は安くしておけ【特に1年目】
とにかく独立前後は、家賃という「固定費」を徹底的に抑えるべきです。
「経費で落ちるし家賃の高い所に住む」の考えはほぼ間違い【例外アリ】
確かに、フリーランスエンジニアは家賃を経費にでき、その分税金は安くなります。
ただ「経費だから高い家賃でも良い」という考えは捨てた方が良いです。
独立当初から固定費を上げるのは微妙
いわゆる「経費」には2種類の費用が存在します。
- 変動費(食費など毎月変動で変わる費用)
- 固定費(家賃、通信費など毎月定額でかかる費用)
家賃のような固定費は、毎月の収入に関係なく必ず発生します。
一方、フリーランスは毎月の報酬が保証されていないので、売上が減った時などに固定費は重くのしかかってきます。
いざという時に”見えないコスト”が+αでかかる
これを見ている中で「売上が下がった時に引っ越しすりゃいいじゃん」という声もあるかもしれません。でも、下記の「引っ越しの手間・費用」を考えると、そう簡単にはいかないと気付くでしょう。
- 物件を探す手間
- 物件を契約する手間
- 引っ越しの手間
- 今の物件の解約の手間
- 引っ越しの費用
売上が下がったら、とにかく最優先で稼ぐ事に集中すべきです。
でも、その時に家賃も抑えようと引っ越す場合、上記の手間・費用を一気に支払う必要があり、稼ぐ事に使える時間は減ります。
こう考えると「売上が下がった時に、家賃を下げようとしても遅い」と分かるでしょう。
引っ越しは独立前がベスト
理由は、会社員時代は信用があり、入居時の審査に通りやすいから。
実際、私は独立して開業届を出す2ヶ月前に引っ越しました。結果、独立後に収入が無い時期も家賃が安かったので、精神的にかなり余裕を感じました。
もちろん、フリーランスになっても賃貸契約はできます。
ただ、他のフリーランスの人に話を聞くと、選べる選択肢が狭くなったり、借りる際の手続きも会社員時代より収入証明の書類が増えたり、面倒臭かったという声も聞きました。
同じ引っ越しをするなら、独立前に借りた方が色々な面で有利ですね。
むしろ家賃が高くてもいい例外パターン
「家賃はとにかく抑えろ!」と言いつつ、家賃が多少高くても良い所に住んだ方が良いケースがあります。
それは「通勤・移動時間が長く、かつ頻繁に出社する」場合。
高い家賃を払っても、通勤に使う貴重な時間・定期代などを相殺できるからです。
家賃が安い物件に住む時の注意点
「よし!じゃあ、ちょっと安いところに引っ越そうかな…」と思った、そこのあなた!
ちょっと待ってください。安い賃貸に引っ越す場合、いくつか注意すべき点があります。
ハズレ物件を選ばないためにも、下記の点を引っ越し時に守るようにしてください。
安い物件に引っ越す際の注意点
- 鉄筋(RC)を選ぶ
- 日当たりが良い所を選ぶ
- 複数の不動産会社から相見積もりをとる
- 礼金は払わない
- 仲介手数料を減額、無料にしてもらうよう交渉する
- 火災保険は自分で安いものに加入する
- 事故物件でない事をチェック
最後に、家賃交渉は絶対にしましょう。(今住んでいる物件でもできます)
※家賃交渉のやり方は下記の本に詳しく書かれています。興味があれば読んでみてください。
私は独立前に何回か引っ越しで失敗した経験があります。でも、紹介した注意点を守ってからは引っ越しの失敗はなくなりました。
【結論】基本的にフリーランスエンジニアの家賃は安くしておけ
フリーランスエンジニアとして稼いだとしても、家賃という固定費が高ければ、手元に残るお金は増えません。
売上が減ってしまうリスクも考えて、家賃に関しては下記を意識してください。
- 家賃などの固定費は極限まで抑える
- できれば独立前に安い物件に引っ越しておく
- 安い物件を選ぶなら、家賃交渉など注意点を守る
また、浮いた家賃のお金は貯金と投資にどんどん回し、将来のリスク管理もしっかり行いましょう。
フリーランスエンジニアがするべき投資に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。