フリーランスになっても、長く働き続けて家族とか養っていけるかな…。
短期間しかフリーランスで活動できないなら意味ないんだよなぁ。
フリーランスとして独立すると決まった収入が約束されていないなど、いくつかリスクを背負うことになります。
そのため「定年を迎える年齢までずっと働き続けるのは無理では?」と思う人も中にはいるでしょう。
では実際はどうかというと、結論から言えばフリーランスに「定年」という概念はなく、働こうと思えばいくらでも長く働けます。(そもそも定年は会社勤めなどの「正規雇用」の場合のみ使われます)
とはいえ、フリーランスは年齢別でやるべきことは変わるため、何の戦略も持たずに働くと、必ずどこかで方向性に行き詰まるのも事実。
そこで今回は、現役フリーランスである私が独立後もできるだけ長く働き続けるために、フリーランスの年齢別のリスクや対策について解説していきます。
今回の内容を最後まで見て、フリーランスとして長期的に活動するヒントを得てください。
【年齢の壁】フリーランスエンジニアに定年はある?→ないが40代以上は戦略が大事
冒頭でもお伝えしたように、フリーランスに定年はありません。
しかし、年齢とともにリスクが増えるのも事実です。
基本的にフリーランスは年齢とともにリスクは上がる
下記は、とある企業のフリーランス募集要項に書かれていた条件です。
出典:freelance hub
このような求人の年齢制限は正規雇用の場合、労働施策総合推進法の9条で禁止されています。
一方でフリーランスは「非正規雇用」であり、法律は適用されません。
そのため求人に年齢制限がかけられることは多々あるのです。
つまり、年齢を重ねるほどフリーランスの案件の選択肢は狭くなるということ。
ちなみに私も50代のフリーランスの方とお話ししたことがありますが「案件を獲るのにはかなり苦労した」という話を聞いたことがあります。
このように加齢に伴い、フリーランスとして仕事が獲れずに廃業したり、大して条件が良くない案件ばかりあたって正社員の方がトータルで見たらメリット大きいケースもあるのです。
フリーランスエンジニアが加齢による悲惨な末路を辿らないための3つの対策
では独立後に誰しもが抱える「加齢リスク」によって収入が途絶えたりするのをどう避けるべきなのか?
その対策が下記3つです。
- 新しい技術の勉強
- 営業スキルを磨く
- 金融投資
新しい技術の勉強
まずフリーランスは自分自身が商品であり、商品価値の主軸は「技術力」です。
この技術力が無ければ、売るものが無くなり、やがて仕事も無くなります。
だからこそ「自分は今まで身につけてきた技術力があるし」と慢心するのではなく、
今身につけている技術もいずれは「過去のものとなる」
という意識で、常に知識をアップデートしなければなりません。
私も40代以上のフリーランスの人を何人も見てきましたが、休日も色々新しい技術に触れていたりとスキルアップをしていました。年齢問わず活躍し続ける人の共通点はここにあります。
» 【使えない】経験の浅いフリーランスエンジニアがスキル不足を防ぐ方法
営業スキルを磨く
フリーランスはある程度の年齢(主に30代まで)であれば、エージェント経由で仕事は普通にとれます。
しかし、40代以降はエージェント経由だけで仕事を獲得していると選べる案件の選択肢はどんどん減ります。(年齢制限がかかった案件も含まれるため)
そうならないために大事なことは「自分で営業できるスキル」を高めること。
「自分で営業できるスキル」を高めるには、要素分解すると下記2つのポイントに分けられます。
- アプローチ経路の開拓
- 交渉力
正直この2つを極めれば、営業で困ることは無いですし、エージェントを頼らずに継続的に仕事獲得ができます。
営業スキルをもっと高めたい!という方は下記の記事も参考にしてください。
カンレン:フリーランスエンジニアの利益率を20%伸ばす直営業の方法【ヒント:プッシュ+プル】
金融投資
フリーランスになると大抵は収入が大幅に上がるケースがほとんど。
ただ、そんな稼いだお金もただ貯金するなどして放置するのはもったいないです。
私も周りのフリーランスと資産運用の話をしたことがありますが、
・とりあえずiDecoの元本確保型の商品に入ってる
・NISAとか聞いたことはあるけど、やってはない
などのことしかやっておらず「こうしたらもっとお金増えるのに…」と何回も思ったことがあります。
もちろん中には「別に投資なんて興味ないし」という人もいるでしょう。
しかし、そういった人も含めて「日本円の価値は今と5年後、10年後で全く違う」という事実は知っておくべき。下記は一例ですが、インフレや社会情勢によってお金の実質的な価値は変動していきます。
出典:週刊エコノミスト「老齢化で、円と株価の価値が下落している」
額面上の金額(1万円etc.)は変わらないのに、実質的な価値が減るのは不思議な感覚ですが、それが真実です。(ここらへんの話がピンときてない人は経済の基本的な勉強(インフレ、デフレetc.)をすることをオススメします)
投資に興味がない人にも改めて問いたいのは、この事実を知ってもなお、得た収入を現金で持ち続けたり、資産運用せずに寝かせたままにしておくんですか?ということ。
その状態から卒業したいなら【やらなきゃ損】フリーランスエンジニアがすべき3つの投資【真の安定を手に入れよう】で紹介しているようにお金を効率よく運用する方法を学ぶのがオススメです。
本業で自分の労働を切り売りするだけでなく、キチンと金融資産からの収入も得て、毎年資産からの収入が右肩上がりかもチェックしましょう。
この積み重ねがあるかどうかで、精神的な安定度は天と地の差ほど違います。
ちなみに株式投資などの知識を本で勉強したいという方は下記の記事で紹介している投資本を見ると、より理解が深まります。
» オススメ投資本まとめ
フリーランスエンジニアは「活動終了期間」を設けるべき【理由と出口戦略を語る】
フリーランスとして定年まで活動したいという人は「フリーランス」という働き方にこだわりすぎていないかよく考えた方が良いです。
フリーランスとはあくまで働き方の1つでしかありません。
そしてフリーランスになったらずっとフリーランスとして働かなければならないというルールもありません。
そもそもなぜあなたはフリーランスを目指すのでしょうか?
・使えるお金と時間をより増やしたいから
・独立して自分を追い込んだ方が成長しやすいから
・好きなサービスを自分で作って稼ぎたいから
その目的は様々でしょう。でも、よく考えれば中には「それフリーランスになるだけじゃ達成できないよね?」ということもあります。
例えば私がフリーランスになった目的は「自分が使えるお金と時間を完全にコントロールするため」です。
フリーランスになって会社員時代よりも使えるお金と時間は確かに増えました。
しかし、まだ「生活のために働いている」感覚はありますし、企業と契約している以上時間的な拘束も発生しています。
これではフリーランスという働き方をしている限り、自分も目的が完全達成されることはありません。
じつは私はこの状態になることを独立前からある程度想像していました。だからこそフリーランスという働き方にも終了期間を設けておいた方がいいなと思い「フリーランスは〇〇歳で卒業しよう」と日々考えて私は活動しています。
このように、独立の目的によっては「フリーランスとしての活動期間に期限を決めて行動する」方が目的達成の確率が上がり、日々の行動に対する迷いも減るのでオススメです。
フリーランスエンジニアは年齢に関係なく稼げる状況を作った方が良い
フリーランスエンジニアには定年がありません。
とはいえ年齢を重ねるにつれて仕事がとりにくくなるなどリスクが増えるのも事実です。
だからこそ、下記のようなことを意識しつつキチンと戦略を立てて行動していくのが大事。
- 新しい技術の勉強
- 営業スキルを磨く
- 金融投資
そしてあなたの独立目的によっては、むしろ定年のように活動終了期間を設けておいた方がいいこともあると覚えておいてください。