フリーランスエンジニアは儲かるが、技術だけで稼ぐ考えは微妙な理由

どうも現役フリーランスエンジニアのサイゼン(@saizen_dayo)です。

どうやらフリーランスエンジニアに対しては「儲かるかどうか?」で様々な意見があるようですね。

「フリーランスエンジニアは儲からないからやめとけ!」

みたいな感じですね。

独立前からこうした意見を多く目にすると「一体ホントのところはどうなの?」とさらに疑問に思いますよね。

そもそも「儲かる」のレベルがどの程度かにもよりますが、独立前の正社員時代と比べたら収入は普通に上がります。(私の場合は正社員時代の4倍以上の収入になりました。)

したがって「正社員時代と比べたら儲かるか?」という質問であれば、「儲かる」と言えます。
※もし、現段階で転職と独立どちらかで迷っているならエンジニアで年収が割に合わないと思うなら「独立」すべき【転職は微妙】も併せてご覧ください

ただ、フリーランスエンジニアとしては儲かるものの「独立して、ずっと技術だけで稼ぐ」のは改めて考えてみると微妙だと私は思っています。今回はその理由を解説していきます。

フリーランスエンジニアは儲かるが、技術だけで稼ぐ考えは微妙な理由

技術だけで稼ぐのは、自分の労働力に依存した「労働集約型」の状態だからです。

そもそも、なぜフリーランスエンジニアになると収入が上がるのか?

色々な理由がありますが、全ての理由を突き詰めると「契約形態が違うから」です。

会社員であれば、健康保険などの社会保険を差し引いた上での給与が渡されます。つまり、会社が本来払うべきお金を前払いしてくれます。

一方フリーランスの場合、企業側から見れば「正社員としての正規雇用ではない」ため社会保険の支払い手続きなどは必要なく、手軽に労働力を確保できます。

また、企業にとっては一度採用しても契約に見合うパフォーマンスが出せなければ契約解除ができ、正社員よりフリーランスを雇う方が採用後のリスクがありません。つまり余計なコストをかけず、必要に応じて手軽に労働力を確保できるため、その分のメリットが単価として上乗せされているんですね。

これが、フリーランスエンジニアが正社員よりも収入が高くなる理由です。

フリーランスエンジニアは基本的に「労働集約型」に収入依存している

フリーランスになって収入が上がったとはいえ、やることは正社員と基本的に変わりません。

»【リアル】現役フリーランスエンジニア1日の仕事内容【割と楽しい】

この事実は「独立後は激務になるのでは?」という不安に対する安心材料でもあります。

ただ、裏を返せば会社員と同じ働き方なので、自分が持つ技術を売り続ける「労働集約型」の収入構造に依存している状態も意味します。

つまり、自分が働かなければ、その瞬間から収入ゼロの状態だということです。

フリーランスエンジニアで稼ぐなら「金融資産」と「事業」を増やすべき

「フリーランスエンジニアなら技術で稼いでナンボでしょ!」と思う方もいるかもしれません。

確かに本業で開発業務をやる以上、その認識は正しいです。ただし「技術だけ」で稼ごうとするのはある種エンジニア特有の思い込みかもしれません。

日本は資本主義です。資本主義のルールを攻略するなら「純資産」を持たなければなりません。
※ちなみに資産は負債を含むので、あえて純資産としている

最初は自分が働き、最後は純資産を通してお金を働かせるということですね。

あなたが行きたいのは「足し算の世界」か「かけ算の世界」か

今、これを読んでいるあなたも心の奥底では、

・クライアントありきの開発業務より、自分でWebサービスを開発したい!
・もっと趣味や家族と過ごす時間を増やしたい!
・単純にもっとお金が欲しい!

と思っているのではないでしょうか?

だとしたら「かけ算の世界」に行くべきです。

世の中には収入を「たし算で得る人」と「かけ算で得る人」の2種類が存在します。私はこのことに「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んでいて気付きました。

「たし算」で収入を得る人(従業員、自営業etc.)
→自分の労働を売って生活する収入を足し算のように積み上げるだけ

「かけ算」で収入を得る人(経営者、投資家etc.)
→自分ではなく、所有する事業や金融資産を積み上げ、かけ算のように複利で収入を得る

技術だけを売るのは足し算の世界でしかなく、売上にも必ず限界があります。

だからこそ、かけ算の考えを持ち、1の労力で1の対価を得るのではなく「1の労力で2以上の対価を得る」という考えにいちはやくシフトすべきです。

そもそも、独立を目指す人は共通して「時間的・金銭的に自由な状態」を目指しているのではないでしょうか?

でも、独立して足し算の形で収入を得ても、自由な時間やお金はそこまで多く余らないのが現実です。その状態からはやく抜け出すなら、自分が働かなくても収入が入る状態を少しずつ作らなければなりません。

毎年本業以外での収入が増えている事が大事

私もしていますが、かけ算型で収入を得ているかのチェックはカンタンにできます。

それは、

毎年本業以外で「自分が働かなくても入る収入」が増えているか

を見ることです。

この状態を実現できていれば、やがて本業での収入を上回り、1の労力で2以上の対価を得る状態を作り出す事ができます。その状態を実現するためにも、本業以外で新規事業を作ったり、金融資産を構築していく必要があるのです。

» 【やらなきゃ損】フリーランスエンジニアがすべき3つの投資【真の安定を手に入れよう】

真の自由は「収入源の分散」から始まる

フリーランスとして独立していて私も気を付けているのが

「どの事業も必ず寿命がある」

という事です。

フリーランスエンジニアは、言い換えれば「受託開発事業を行う事業主」です。でも、事業には全て寿命があり、その終わりに備えて「事業を分散」しておかなければなりません。

こう考えると真の自由や安定というのは、事業依存から卒業して、事業分散を始める事だと言えますね。

» 【脱会社員脳】フリーランスエンジニアは起業している意識を持つべき

フリーランスエンジニアとして儲かっても「本当の自由」がなければ意味はない

もし、これを読んでいるあなたがエンジニアとして会社員で働いているなら、最短最速で収入を上げられるフリーランスに1日でもはやくなりましょう。

そして、フリーランスになって満足してはいけません。

フリーランスエンジニアとして「真の金銭的・時間的自由」を手に入れたいなら、最終的には受託開発という技術を売る状態の依存からはやめに卒業すること。

そして、他の事業や金融資産へ稼いだお金を転換していくことが大事です。

独立することはあくまで通過点です。その先の純資産の構築を見据えて「どう行動すれば良いか?」を常に自問自答しましょう。

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