近いうちに企業との面談があるけど、どんなことに気をつければいいんだろう…。
今からできる対策を知りたいなぁ…。
フリーランスとして案件獲得前にある面談ですが、初めての場合「何をしゃべればいいんだろう…」と不安になりますよね。
ちなみにフリーランスの商談は転職時などと違い、基本的に「1回の面談で合否が決まる」ことがほとんどです。(まれに2回ある時もある)
つまり、面談は1発勝負だということ。
だからこそ「面談前に徹底した準備をどれだけしているか?」で全てが決まります。
そこで今回は元営業マンで面談後のオファーを8割以上貰えている現役フリーランスの私が「面談時の心がまえ」や「面談の流れ」まで面談に関するあらゆる疑問に答えていきます。
今回紹介することは、一度覚えてしまえば面談時にずっと使える内容となっています。
是非、最後まで見て参考にしてください。
【完全攻略】フリーランスエンジニアが面談を8割以上突破する方法
まず面談時のポイントなどをお伝えする前に、重要な3つの大前提をお伝えします。
これらを知っているかどうかで面談時の意識はかなり変わるので、必ず1つずつ確認するようにしてください。
面談を受ける前に意識すべき3つのこと
- 面談ではなく「商談」の意識を持つ
- 面談は加点方式ではなく「減点方式」である
- 不採用でも、あなたの価値は1ミリも下がらない
面談ではなく「商談」の意識を持つ
まず、企業との面談は「喋って終わり」ではありません。
面談時は、企業に対してあなたという「商品」を売り込む必要があり、最終的には企業から「この人にはぜひ参画してもらいたい」と価値を感じてもらうのがゴールです。
だからこそ、企業側とは面談ではなく「商談」という意識でのぞむことが重要。
商談の意識を持つと、伝え方も話し方も「相手視点」へと変わります。
- どう伝えたら価値を感じてくれるのか?
- これはあえて話さない方が伝わりやすいのではないか?
- ここは企業担当者の反応が良いから詳しく話した方がいいのではないか?
ここで大切なのは、話をただ伝えるだけでなく「相手にキチンと伝わったか?」までチェックすること。
このように面談は「あなたの価値を伝えること」だと肝に銘じましょう。
面談は加点方式ではなく「減点方式」である
企業から面談依頼がある場合、その時点で企業側はあなたにある程度価値を感じています。
それを踏まえて、企業側が面談をする理由は前提として「この人はうちのところに参画してもらって問題ないか?」を確認したいから。
つまり、加点要素を見るより「減点要素」がないかを面談で見ているということ。
面談は商談の場でもあるため、もちろん相手に刺さりそうなことがあればアピールするのも大事です。ただし色々アピールしすぎて空回りしないように注意しましょう。
余計なことをすると、どんどん減点され「最初は採用する予定だったけど、やっぱり落とそう」という判断をされることもあるからです。
不採用でも、あなたの価値は1ミリも下がらない
面談をしたらどんな企業でも100%採用される、、、なんて人は当たり前ですが存在しません。
とはいえ、面談を繰り返す中で「お見送り」の言葉を何回か見ると「本当に仕事は獲れるんだろうか…」と自信をなくしそうになる人も中にはいるでしょう。
でも、ここで忘れないでほしいのが、
面談で見送りになっても、あなたの人格が否定されたわけではないし、あなたの価値は1mmも下がっていない
ということ。
そもそもあなたが評価されるポイントは企業によってバラバラです。
「Aという企業では微妙だけど、Bという企業ではかなり価値を感じてもらえた」というように、あなたの価値は環境などにより相対的に変わります。
私も面談は今まで数えきれないほど受けてきましたが、例えばフロントエンドの技術は人並みで、フロントエンドチームがしっかりあるところは面談で落ちたけど、フロントに詳しい人がいなかった現場では採用されて重宝された経験があります。
このように、必ずあなたを評価してくれる企業はあるため、毎回面談でお断りされてヘコむ必要はありません。
そもそも面談で受かるかどうかは確率論です。
当たり前ですが、面談の母数が多くなければ、選べる案件の選択肢は減ります。
だからこそ面談数を増やして選択肢を増やす必要があるわけですが、それに比例して断られる回数も当然増えます。
したがって「書類応募→面談」まではあまり感情を入れず、淡々と繰り返すのがオススメです。これを繰り返していると面談で断られることへの耐性がつき、いちいちへこたれなくなります。
まぁ正直、案件なんていくらでもあるので、1つの面談に毎回一喜一憂する必要はないです。(私は最初からそんな感じで考えて、期待値が低いまま面談にのぞんでいます)
面談の流れは大体3STEP
フリーランスの案件獲得時の面談の流れは、ぶっちゃけ転職とほぼ一緒です。
フリーランスの面談の流れ
①企業側からの企業情報・プロジェクト内容の説明
↓
②スキルシートをもとに自己紹介する
↓
③相互に質疑応答
冒頭でもお伝えしましたが、転職時の面談と違うのは「面談回数」。
基本的にフリーランスとして面談する場合、1回の面談で合否が決まります。
ここのスピード感は、今まで転職経験がある人からすればビックリするかもしれませんね。
面談でよく聞かれる質問5選
あくまで私の経験上ですが、下記5つの質問は特に聞かれることが多かったです。
- 実装中にでてきた問題があったとしてどう解決したか?
- 実装する上で心がけていることはあるか?
- チーム開発の経験はあるか?
- コードレビューの経験はあるか?
- エンジニアとしてこれからどんなキャリアを築きたいか?
ちなみに面談中は企業担当者側から2、3個質問されておしまい、という場合がほとんどです。
したがって最低限、上記の質問に対しての回答を事前に用意しておくだけでも、受け答えはよりスムーズになるでしょう。
フリーランスエンジニアの面談に関してよくある質問
逆質問としては何を聞くべき?
逆質問は「相手に前向きな姿勢を見せるためにわざわざするもの」と思う人もいますが、そもそも案件としての相性を確かめるためにしなければなりません。
つまり、難しいこと考えずに、あなたが疑問に思ったことを都度聞けばOK。
ただし、聞いておくべき質問をあえて挙げるなら下記の質問をしておくと、案件のミスマッチは防ぎやすくなります。
- プロジェクトのチーム体制と開発工程の流れ
- チームメンバーにどんな人がいるか?
- 開発言語のバージョン
- 参画までに勉強しておくべきこと
また、逆質問の際に1つだけ注意点があります。
それは「『〜したい』のように自分の要求に偏りすぎた質問をしない」ということ。
例えば「私が希望するフレームワークにちゃんと触れますか?」みたいな質問がそうです。
もちろん全部ダメというわけではなく、希望条件をすり合わせる上での質問であれば多少はいいです。しかし、あまりにも多いと「この人自分のことしか考えてないな」と評価を下される恐れもあるので注意しましょう。
逆質問はあくまで「私は御社の力になりたいのですが、それをする上で聞きたいことがあり〜」とgiveの精神を前提にした上でするのが大切です。
面談時にやっておいて良かったことはある?
「ポートフォリオを見せること」です。
フリーランスが企業に売り込むものは主に「自分の技術力」ですが、技術力は目に見えない「無形商材」と一緒です。(実際に開発しないと分からない部分も多いですからね)
つまりお金を払った瞬間に形として受け取れるものではなく、お金を払った後でないと価値が見えにくいということです。(例えばコンサルなどが良い例でしょう)
だからこそ、目に見える形としてポートフォリオを提示することは「お金を払ったらこれくらいのものを作れる人なんだ」とお金を払った後の未来を企業側に見せることができます。
私は広告を売る営業マンをしていた時は常にお金を支払った後の未来をいかに伝えるかを考えていました。というのも広告もお金を払った瞬間から価値を受け取れるのではなく、広告が出来上がり、実際にどれだけ反響があったかを計測するまで価値が分かりにくい「無形商材」だからです。
この「価値の見える化」の意識を持つと一気に周りと差別化できます。
私の場合は現在も運営しているサービスSubrecoをポートフォリオで面談時に見せた時があり、それがオファーの決め手となったことがありました。
後日、面談担当だったPMの人に自分を採用した理由を聞いたら「ポートフォリオを出すエンジニアはそもそも少数で、マネタイズまでしているエンジニアはほぼ皆無」ということでした。
※そこは新規事業部で、スピード感もってビジネス視点からも実装を考えられる人を求めていたのでポートフォリオがその証明となったのが大きな加点ポイントだったようです
もちろん面談時に見せるものはWebサービスに限らず、Gitで公開しているソースコードなどでもいいです。とにかく今まで積み上げてきたものを形として見せるのが大切です。
やることより、やらないことを決めるのも大事
ここは余談ですが、面談はやった方が良いことより実は「やらない方が良いこと」を意識した方がいいです。
なぜなら既にお伝えしたように、面談は減点方式だからです。
例えば面談時にやらない方が良いことは下記の通り。
・ダラダラ長く話す
・小さな声でボソボソ喋る
・汚れていたり、シワだらけの服を着ている
つまり、上記の逆を意識すればいいだけ。
たったそれだけで、面談中に大きなマイナス印象を与えることは防げます。
面談時に緊張しない方法はある?
手元に予めきそうな質問と回答を書いたメモを用意するのがオススメです。
今はしていませんが、フリーランスになりたての時は私もよくやっていました。
通常オンライン面談がほとんどだと思うので「え〜と」と言いながら、手元のメモをちらっと見るだけならバレずにスムーズに受け答えしやすくなります。
メモを用意しているだけでも精神的な余裕は大きく異なるので、特に人と話す時によく緊張するという人は是非真似してみてください。
面談の合格率はどれくらい?
一概には言えませんが、50〜80%の間くらいだと思います。
フリーランスの場合、企業側は面談に時間をかけずにはやく即戦力を採用したい場合が多く、面談オファーを出す時点で確度はかなり高いです。
そのため、半分以上の面談で落ちている場合は何かしら改善の余地(スキルセット、伝え方etc.)があると疑った方が良いです。
面談の結果はいつ貰える?
ほとんどの場合「面談の即日〜1週間以内」にオファーの連絡がきます。
1週間以上過ぎても連絡がこない場合は諦めて、どんどん次の面談を入れることをオススメします。
フリーランスエンジニアの面談は「準備と意識の差」で全て決まる
フリーランスエンジニアの面談は1回で合否が決まるため、徹底した準備が欠かせません。
また、面談時の心構えとして3つのことを覚えておきましょう。
- 面談ではなく「商談」の意識を持つ
- 面談は加点方式ではなく「減点方式」である
- 不採用でも、あなたの価値は1ミリも下がらない
今回紹介した内容をもとに面談を繰り返していけば、希望する条件の案件に出会える確率はかなり高まるはずです。
もしそれでもなかなか案件が決まらない場合は、利用しているエージェントにも問題がないか一度見直すべきでしょう。(ミスマッチな案件ばかり紹介するエージェントを使っていたら、案件が決まらないのは当然だからです)
そこまでやったら、あとは自信をもって面談にのぞむだけです。