派遣エンジニアから1秒でもはやくフリーランスになるべき理由【違いも解説】

派遣のエンジニアになって少し経つけど、全然給料が上がらない…。
これならいっそのこと独立した方が収入も上がりそうだけど、派遣からフリーランスになるのって難しいのかな?

派遣のエンジニアとして働く中で「ひょっとしてこのまま収入が上がらないのでは…?」と不安に思い、フリーランスへの転向を考える人は一定数います。

実際、派遣よりもフリーランスとして働く方がメリットが多いため、独立を考えるのは賢い選択だと言えるでしょう。

今回はそんな派遣からフリーランスを目指す人に向けて、

  • 派遣とフリーランスの違い
  • 派遣からフリーランスになるメリット
  • フリーランスになるための手順

まで全てお伝えします。

この記事の内容を最後まで読んだ時、きっとあなたは今すぐ独立に向けた準備をしたくなるでしょう。

派遣エンジニアから1秒でもはやくフリーランスになるべき理由【違いも解説】

派遣からフリーランスになるべき理由はシンプルに、

派遣とやることが変わらないのに収入は大きく変わる

からです。

派遣とフリーランスの大きな違いは「契約内容」

派遣とフリーランスの違いは細かくは色々ありますが、一言で言えば「契約内容」が異なります。

派遣社員・・・派遣企業との契約を結ぶ
フリーランス・・・どこにも雇われずに業務委託契約を結ぶ

派遣社員は派遣企業に雇用されている状態。

そのため有給がとれたり、社会保険に加入できます。

しかし、言ってしまえば派遣社員のメリットはそれだけ。

このように派遣社員でいるメリットは多くのメディアで紹介されていますが、実際それらのメリットはフリーランスになっても同じように受け取れます。

例えば、フリーランスは契約稼働時間を満たしていれば普通に休みがとれます。(また、有給と違って限りがあるわけではなく毎月の契約の範囲内で調整がきけばいくらでも休みがとれる)

またフリーランスの場合、社会保険ではなく国民健康保険の加入となるため支払う保険金額が高くなるのは確かにデメリットだと言えます。しかしその高い保険金額は上がった収入分や節税次第で相殺することが可能です。

このように当たり前のように言われる派遣社員でのメリットは、よくよく考えてみると「それ実質フリーランスになっても変わらない部分なのでは?」というポイントばかりなんですよね。

派遣エンジニアは派遣会社に搾取され続けている

派遣で働くエンジニアの人が知っておくべき事実がもう1つあります。

それは「派遣社員は派遣会社に本来もらうべき収入までも搾取され続けている」ということ。

そう言える理由は、派遣会社は労働者派遣法第23条第5項で関係者に仲介手数料の公開が義務付けられており、その公開マージン率の平均が30%以上だから


出典:厚生労働省「マージン率等の情報提供について

正直仕事を紹介してもらうだけなのに手数料30%って取りすぎですからね…。
今派遣で働いている人はこうした事実を受け止め、少なくとも今所属する派遣会社のマージンは知っておくべきでしょう。(派遣会社のマージン率は厚生労働省の派遣会社のマージン率等についてで調べられます)

私が派遣よりフリーランスの方が収入が上がりやすいと思うのは、派遣でいる限り

「高い手数料を取られて働く構造の中でしか収入を得られない=得られる収入の最大値が頭打ち」

であり、逆にその構造からフリーランスになって抜け出せば収入はより上がりやすくなるからです。

派遣からフリーランスになるメリット

では派遣という立場をわざわざ捨ててまでフリーランスになるメリットは何か?

それが下記。

  • 収入が上がりやすい
  • 税金をコントロールしやすい
  • スキルアップしやすい

収入が上がりやすい

派遣という働き方を見て分かるように、派遣社員は高いマージンによって派遣企業に搾取される構造の中にいます。

したがってフリーランスとなり、その構造自体から抜け出すだけで収入が上がる可能性は大きく上がります。

しかし、ここで注意すべき点はあくまでも収入が「上がりやすいだけ」ということ。

フリーランスになって無条件に収入が上がるわけではなく、最終的には交渉の仕方や使うエージェント次第で収入が大きく左右されることは覚えておいてください。

フリーランスになる上での正しい知識と手順については下記でまとめているので、併せてご覧ください。

» 【完全版】稼ぐフリーランスエンジニアになるまでのロードマップ|全ては戦略で決まる

税金をコントロールしやすい

派遣社員にはないフリーランスの隠れたメリットは「経費」が使えること。

フリーランスになると支払う税金が高いという声もありますが、実は経費計上で最終的に支払う税金額を大きく減らすことができます。

ちなみにフリーランスが支払う税金は下記で算出された課税所得をもとに計算します。

売上 – 経費 – 各種控除 = 課税所得

上記を見ると分かるように、経費が多いと当然課税所得は減りますよね。(つまり税金額も減る)

フリーランスの場合、下記のような支払いを経費としてみなすことができます。

・家賃
・通信費
・光熱費
・勉強代

これらは派遣社員の場合、経費としては計上できず、税金をコントロールできません。

ここはフリーランスであるがゆえの圧倒的なメリットだと言えるでしょう。

ちなみに、フリーランスとしての経費の考え方は下記の本がオススメなので、興味がある人は1度読んでみてください。

スキルアップしやすい

派遣社員とフリーランスの場合、意思決定の主体が変わります。

派遣社員・・・派遣会社が意思決定をする
フリーランス・・・あなた自身が意思決定をする

この意思決定の主体が「誰か?」というのは、実はスキルアップをする上で非常に重要なカギとなります。

例えば、業務をする中で「この案件あまり成長できないな」と思ったら、フリーランスの場合契約更新のタイミングでさっさと次に移れます。

しかし派遣社員の場合、主従関係としては派遣会社が雇用している側のため、他の案件に移りたい場合も色々説明したりと別の現場へ移りたいと思っても時間や労力がかかります。

またフリーランスの場合は案件の移りやすさだけでなく、複数案件の掛け持ちもすれば、スキルと収入が増えるスピードはさらにグンと上がります。

フリーランスエンジニアの具体的なスキルアップ方法について知る

» 【使えない】経験の浅いフリーランスエンジニアがスキル不足を防ぐ方法
カンレン:フリーランスエンジニアが未経験言語を扱う案件に入る方法【わらしべ長者戦略のススメ】

派遣からフリーランスになる上でよくある質問

ここまで見て「フリーランスは確かにいいけど…」と思いつつ、いくつか不安に思う部分もまだあるでしょう。

そこで、ここからは派遣からフリーランスになる上でよくある質問にいくつか回答していきます。

派遣からフリーランスになるのは難しいのでは?

派遣からフリーランスになるのは正直カンタンです。

というのも派遣からフリーランスになったからといって、求められるレベルは急激に上がらないからです。

何度もお伝えしているように派遣とフリーランスの大きな違いは「契約内容」でしかありません。

裏を返せば、派遣とフリーランスでやることはほぼ同じだということです。

フリーランスになる難易度については下記の記事で詳しくお伝えしているので、それぞれざっくりと見ておくといいでしょう。

フリーランスになる難易度について解説

フリーランスになったら仕事は自分で探さなきゃいけないんでしょ?

フリーランスの仕事の獲り方として、

・異業種交流会に行って名刺を配って、、、
・SNSをせっせと更新して、、、
・企業にメールや電話をして提案をして、、、

とイメージする人もいますが、これらをする必要は「一切ありません」。(私もしてないです)

仕事を獲得する上ではフリーランスエージェントを使えば良いからです。(ここは派遣と似てますね)

ちなみにエージェントを使って仕事獲得するまでの流れは下記の通り。

①エージェントに案件探しの依頼をする

②企業からオファーがくる

③面談する

④契約成立

どうでしょうか?派遣が新しい現場へ行く時と少し似てませんか?

そうです。フリーランスが案件獲得するまでの過程は派遣と似ている部分が多いのです。

» 【初心者向け】初めてフリーランスエンジニアになる時の「最初の仕事の探し方」

フリーランスになったら生活は不安定になるのでは?

先ほどもお伝えしたように、フリーランスはエージェントから仕事を紹介してもらえます。

エージェントも複数同時に利用すれば、常に案件を確保できる状態となり、仕事が途切れて空白期間が生まれることは基本的にありません。

ちなみに私も自分から契約を切らない限り、仕事が途切れたことはないです。

そのため「ある日突然仕事が無くなって、生活に困る」ようなことは無いため、過度に心配する必要はありません。

フリーランスの生活の安定レベルに関して解説

今すぐ派遣からフリーランスになる準備を進めよう

派遣と同じような仕事内容なのに、契約内容が違うだけで年収が数百万円と変わるフリーランス。

この事実に気付かず、派遣で働き続ける人がほとんどなんですよね、、、。(無知は怖い)

また、フリーランスは難しいと思い込む人は多いですが、キチンと手順を踏めば割とすぐにフリーランスへ転身できます。

そのフリーランスになる手順も実はカンタンに終わるんですよね。

たったそれだけの行動で人生を大きく変えられるなら、もはややらない選択肢はないでしょう。

すでにあなたの中で答えは出ているはず。あとはその手順に沿ってやるだけです。

» 【これで安心】フリーランスエンジニアで独立時に必要な手続きを全てまとめました