フリーランスエージェントって、同時に複数使うべき?1社に絞る方が、手間が省けてラクな気がするけど…。
フリーランスエージェントは多数存在するため「どのエージェントを使えばいいんだろう…」と迷いますよね。
ただ、前提として認識すべきなのは「エージェントは複数利用してナンボ」ということ。
現在、私もフリーランスエンジニアとして働いていますが、当然複数のエージェントを使って案件獲得しています。
こういう事を言うと、さらに下記の疑問が思い浮かぶかもしれません。
「なんでわざわざ複数のエージェントを使うの?」
「複数のエージェントを使ったら、案件獲得ってかなり大変なのでは?」
「そもそも複数のエージェントを利用するのって、ルール違反にならないの?」
「結局、どういうエージェントを複数使うのが良いの?」
そこで、今回は
- 絶対に複数のエージェントを利用すべき理由
- フリーランスエージェントにピンハネされない方法
- 複数のエージェント利用をする際に守るべき注意点
について1つずつ解説していきます。
間違ったエージェントの使い方をして機会損失しないためにも、ぜひ最後まで記事を見る事をオススメします。
フリーランスエージェントは絶対に複数利用すべき理由
フリーランスエージェントを複数利用する理由はシンプルに「リスク分散」のため。
もしあなたが1社のみのエージェントしか使わないのであれば、下記のリスクを一度に背負うことになります。
- 依存リスク(悪条件でもエージェントの提案を受け入れざるを得ない)
- 比較不足による好条件獲得の機会損失リスク
- 交渉材料不足のリスク(エージェントを競わせて好条件を引き出せない)
- 未稼働の期間発生リスク(案件獲得の流入経路が1社のみなので不安定な稼働となる)
逆にエージェントを複数利用すれば、挙げたリスクを未然に潰せるということ。
これが全ての答えです。
エージェントの複数利用はデメリットも問題もない
エージェントの複数利用は利用規約とかにあたらないの?と不安になる人もいるようですが「複数使っちゃダメ」というルールはどこにも無いですし、法律でも決められていません。
転職エージェントを複数登録して使うのが当たり前なのと同じことですね。
また、よく記事などで「複数のエージェント利用のデメリットは〜」と書かれているのを目にしますが、複数利用にデメリットなんてほぼ無いです。(あるのは最初の登録の手間くらい)
こんな理由は複数エージェント利用のデメリットにはならない
さらに、エージェントの複数利用によるデメリットとして下記のようなことが挙げられていますが間違いなので注意しましょう。
×エージェントの信用を失う
まずエージェントは利用者が他社を使っていることなど分かりきった上で提案してきます。つまり複数利用しただけでは特に問題はありません。
※エージェントとの信用を築くなら、メールのレスを速くするなどした方がはるかに効果的。
×エージェントの面談・やりとりが増える
確かに新規登録時に初回1回だけ面談の手間があるのは間違いないです。でも、それ以降は企業間との面談となるためエージェント特有の面談があるわけではありません。
また、やりとりに関しても大体どのエージェントもやりとりする内容は変わらないので、メール文章のテンプレを用意して使いまわせば済む話でしょう。
×むしろ複数のエージェントを利用した方がカモられる
「複数のエージェントを使っている人は焦ってるから、マージンを多くとってもいいとエージェントに思われる」という記事を見ましたが、そんなはずないでしょう。
実際は「多少損しても他社より有利な条件で提案しよう!」と思うのが大多数のエージェント側の心理。むしろ複数利用中だと伝えて「他社はこうだけど、御社はそれよりも希望に沿った案件を提案できますか?」と競わせる方が好条件で交渉できるでしょう。
ここまで見れば、当たり前のように挙げられる複数のエージェント利用によるデメリットは完全な間違いだと分かります。
そもそも複数のエージェントを使うデメリットのように挙げられるものは交渉力不足など全く違う原因にあります。それらは全て切り分けて考えるべきでしょう。
フリーランスエージェントでピンハネされるのは単純に「比較不足」
今この記事を見ている中で「フリーランスエージェントにピンハネされてました(泣)」みたいな声を目にした人もいるかもしれません。
エージェントによるピンハネがなぜ起こるのかといえば、単純に「比較不足」だから。
これはエージェントに限った話ではなく、普段あなたが行っている「賃貸物件の契約時」や「家電の購入時」にも同じことが言えます。
比較する
↓
違いが分かる
↓
最も有利な条件が分かる
↓
一番ベストな選択ができる
この流れは、全ての商品・サービスの利用or契約時に事前に踏むべきステップです。
最初のステップである比較を十分にしないなら、どの選択肢が有利な条件かが分からないのは当たり前ですね。
ちなみに、私の知り合いにも他エージェント間で案件の比較をせず、あるエージェントを使い続けて不利な条件で契約を結んでいたことを耳にしたことがあります。
(その人は10〜20万の機会損失をしていました)
そう。「無知=損失」です。
結局、エージェントが紹介する案件はほとんど似たようなものなので「いかに一番良い条件を提案してくれるエージェントと契約するか?」が最も重要(同じ案件でも条件が全く違う時がザラにあるので)。そのための比較です。
詳しいエージェントの比較ポイントに関しては、下記で詳しく解説しているのでこちらも確認しておきましょう。
» 【必見】フリーランスエンジニアエージェント4つの比較ポイント|知らないと搾取確定
エージェントの複数利用で注意すべきポイント
エージェントの複数利用におけるデメリットはほぼ無いですが、注意点は存在します。
- 複数利用するエージェントは見極める
- 専属契約を迫るエージェントは即刻切るべき
各ポイントを抑えて、複数のエージェントを上手く使いこなすようにしましょう。
複数利用するエージェントは見極める
「エージェントはなんでもかんでも複数登録して使えばいい」というものではありません。
複数利用してメリットがあるのは「(優良な)エージェントを複数使う」場合のみ。
一方で利用メリットのないエージェントを10社、100社使おうが意味ないですし、時間と労力の無駄です。
あなたの時間やお金を無駄にしないためにも下記の記事は必ず確認しておくようにしましょう。
» 【必見】フリーランスエンジニアエージェント4つの比較ポイント|知らないと搾取確定専属契約を迫るエージェントは即刻切るべき
エージェントを複数登録して使うと「ウチで専属契約しませんか?一定額の収入保証しますよ!」というエージェントがまれにいます。
ただハッキリ言って、専属契約を迫るエージェントを使うのはやめた方が良いです。
理由はカンタンで「比較できなくなる」から。
冒頭でお伝えしましたが、比較せずに1社のエージェントに依存するのは多くのリスクを背負うことになります。
私も専属契約のオファーを受けた事がありますが、そのエージェントが提示してきた収入保証金額よりも、他社で比較検討して選んだ案件の報酬額の方が高かった時があります。
フリーランスになりたての頃は仕事が得られるかとにかく不安です。そんな時に「一定額の収入保証」と言われたら「ラッキー!」と思うかもしれません。
でも、そんなオイシイ話は無いのです。
専属契約を結ぼうとするエージェント側からしたら、他社を使わせずにあなたを囲い込みたいだけですからね。
甘い言葉に惑わされず、キチンとエージェント間で比較しながら最終的に好条件で案件を獲得するのがベストだと覚えておきましょう。
今回お伝えしたように利用すべきでないエージェントの特徴は専属契約の提案だけに限った話ではありません。他の特徴に関しても知りたい方は下記記事も参考にしてみてください。
» 【害悪】使わない方が良いフリーランスエージェント7つの特徴【11社の利用経験から闇を語る】
複数の優良エージェントを使って案件獲得の効率を上げよう
エージェントを複数利用しながら、案件比較するだけで月額報酬が10万円〜30万円と差が生まれることは普通にあります。
ただ多くの人はその比較すらしないため、損し続けるのです。
でも、あなたはそんな状態はイヤですよね?
もしそうであれば、今回紹介したように複数の優良エージェントを上手く使いましょう。
- リスクを分散させるためにも、エージェントは複数利用すべき
- 複数エージェントの利用はデメリットも無いし、問題もない
- 大事なのは優良のエージェントを複数使って、案件の比較検討をすること
複数のエージェント間で比較の手間を惜しまずに案件探しをすること。
たったそれだけの小さな差が、あなたの1年後の収入を大きく増やすことに繋がるのです。