現役でも知らない「フリーランスエンジニアが管理すべき3つのリスク」

フリーランスエンジニアになった場合、実際どんなリスクがあるの…?
できれば未然に防ぎたいなぁ…。

フリーランスエンジニアに関する情報を調べる中で「フリーランスになるのはリスクがある」という言葉を目にした人もいるかもしれません。

もちろんフリーランスになる上でリスクはゼロではありません。

しかし、起きうるリスクを1つずつ理解し、対策すればゼロに近付けることは可能です。

基本的にフリーランスで失敗した体験談などを見てもそうですが、主な原因はリスクに対して

・そもそも知識がなかった
・知識があっても対策しなかった

のどちらか。

逆に「リスクをキチンと把握し、未然に対策」すればフリーランスとして普通に生活できます。

とはいえ、リスクと言っても大小様々あります。その際に大事なのは「発生確率が高く、損失が大きいもの」に分けて考え、対策すること。

では、その条件に当てはまるリスクとは?というと下記3つです。

  • 収入源依存
  • 不利な契約締結
  • 所有技術の需要減少

今回はこれらのリスクに対して、どのような対策をすべきか解説します。最後まで読み、フリーランスとしての成功確率をより高めていきましょう。

フリーランスエンジニアが管理すべき3つのリスク

フリーランスエンジニアが対策すべきリスクは下記の3つです。

  • 収入源依存
  • 不利な契約締結
  • 所有技術の需要減少

収入源依存

フリーランスエンジニアになれば、大きく収入を上げることは可能ですが1つだけ忘れてはならない事実があります。

それは、

フリーランスエンジニアは受託開発という「労働集約型」のビジネスモデルである

ということ。労働集約型とは、収入があなた自身の労働力に依存した状態を指します。

言い方を変えれば、あなたが休んだ瞬間から収入ゼロということです。

「休んだら収入がない恐怖」を強くイメージできているか?

フリーランスになる上で「仕事をとるのは難しいのでは?」と思うかもしれませんが、実は仕事をとるのは簡単です。

【初心者向け】初めてフリーランスエンジニアになる時の「最初の仕事の探し方」」でもお伝えしていますが、エージェントから仕事紹介してもらえば良いからです。

つまり、フリーランスとして働くのは転職とあまり変わらないため「明日仕事がなくなるかも…」と過度に心配する必要はありません。

ただし、その働き方を続けることに対しては危機感を持つべき
その働き方自体が根本的に労働集約型だからです。

» 【脱会社員脳】フリーランスエンジニアは起業している意識を持つべき

持つべきなのは「ストック型の収入」である

では、労働集約型から抜け出すにはどうすべきか?

その答えは「ストック型収入」を持つこと。

そもそも収入は大きく分けると2種類あります。

  • フロー型収入・・・あなた自身が働かなければ入ってこない収入
  • ストック型収入・・・あなた自身が働かなくても入ってくる収入

ちなみに「フロー型収入」を分散し、収入安定させる方法を考えた方もいるかもしれません。(例:受託開発のクライアントを複数社同時に契約するetc.)

確かに1つの収入に依存するより良いのですが、フロー型収入をいくつ持っていても労働集約から抜け出す根本的解決策にはなっていません。

もう一度大事なので言いますが、大事なのはフロー型収入ではなく「ストック型収入」を持つこと。理想を言えば複数のストック型収入を持つのがベストです。

ストック型収入の実例に関して、詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
» 【やらなきゃ損】フリーランスエンジニアがすべき3つの投資【真の安定を手に入れよう】

不利な契約締結

会社員時代と違い、フリーランスになると企業と仕事単位で契約するため、契約書を何度も結ぶことになります。

ここで大事なのが「その契約書、本当に大丈夫?」と常に疑うこと。
私もフリーランスエンジニアの方と話す機会はあるのですが、実は現役の人でさえキチンと契約書を読む人は少ないです。

特に、よくある勘違いがフリーランスエージェントから出された契約書にそのままサインする例。無意識に「エージェントだったら大丈夫だろう」と思い込んでいるのかもしれませんが、これは間違いです。

基本的に、契約書は提示した側の有利なように書かれています。
相手が有利なら、最初の時点ではこちら側が不利だということ。

だからこそ、目の前に出された契約書は1に確認、2に確認、34がなくて5に確認。
それくらい何度も見直しましょう。

ちなみに私はエージェントと契約を結ぶ際、必ず何度も契約書を読み直しています。また、契約で不利だと思う内容に関しては指摘し、特記事項も別途つけてもらっています。

当たり前ですが一度契約を結べば、その契約内容を変更するのは難しいです。(簡単に変更できるなら契約する意味が無いですよね)

だからこそ、仕事だけでなく日常生活に出てきた全ての契約書は何度も読むクセをつけておきましょう。そのクセは、必ずどこかであなた自身を守る武器となります。

契約を結ぶ際に見るべきポイント

「契約書を読むことの重要性はわかった。でも、一体契約書のどこを読めば良いの?」こう思った方もいるかもしれません。

詳しいことは弁護士に聞くべきですが、私が最低限見るべきポイントは「責任範囲の部分」。

例えば、実装した箇所で損害が生じた場合の責任範囲を明確にしなかったために、生じた損害分を「無条件で」全額背負うリスクを抱えたまま契約締結するケースがあります。

これってかなり怖いことですよね。
損害の範囲は契約で決めていないため、いくらでも請求される恐れがあるからです。

だから私は責任範囲を「契約金額分」と上限を定めています。これにより、無限責任ではなく「契約金額を上限とした有限責任」へと変わります。

このように契約書を読む際のポイントを抑えていれば、知らないところでリスクを背負う可能性は低くなります。

ちなみにさらに詳しく契約書を結ぶ際の注意点を知りたい方は下記の本がオススメ。
これさえ読んでおけば最低限の知識はつくでしょう。

所有技術の需要減少

企業側から見ればフリーランスは「即戦力」として見られます。

つまり、あなたが「過去から現在までに身につけた技術」を商品として売ることになります。もちろん最初の数年はあなたが持つ技術の需要が大きく減ることは無いでしょう。

ただ、問題は「数年経った後に需要はあるか?」ということ。当然技術は時代の変化とともに需要の増減があります。

その時を想像し、常に先手を打って自分の技術スキル向上にお金・時間を投資する必要があります。

「最新の技術=需要のある技術」とは限らない

フリーランスが技術スキルを上げていく上で重要なのが、最新の技術であるかより「需要があるか?」の観点で見ていくこと。

なぜなら、需要があるか無いかで稼げる額も変わるからです。

また、どんな技術も少なからず需要はありますが「需要の大きさ」には違いがあることも忘れてはいけません。

では、自分が身につけようと思っている技術の需要の有無や大きさはどう調べれば良いのか?

一番正確にはやく調べられるのは複数のフリーランスエージェントの案件をまとめて検索できるサービスで、身につけようとする技術が「案件単位でどれだけ使われているか?報酬はどれくらいか?」を調べること。

案件の検索サービスで有名なのは「フリーランススタート」「エンジニアスタイル東京」ですね。

よく技術の需要を図る上で、例えばフロントエンドならnpmのインストール数など色々な基準が挙げられています。ただ、フリーランスとして実際にその技術にどれだけの需要があるかは「案件数と報酬額」を基準に見ることをオススメします。

でないと、せっかく時間やお金という学習コストを支払って技術を身につけても、実際に案件ベースでその技術が使われていなければ仕事がとれないからです。

» 【使えない】経験の浅いフリーランスエンジニアがスキル不足を防ぐ方法 

フリーランスだからスキルアップしにくいはウソ

フリーランスエンジニアになるデメリットでたまに「スキルアップしにくい」と言われることがありますが、これは間違い

確かにフリーランスは即戦力として見られている以上、経験のあるスキルで仕事依頼がくるケースは多いです。

ただ、スキルアップという観点で見れば休日に副業で違う技術を使った案件をとったり、短期的に報酬は低くなることを条件に実務未経験の技術を使う案件に入るなど、やりようはいくらでもあるからです。

カンレン:フリーランスエンジニアが未経験言語を扱う案件に入る方法【わらしべ長者戦略のススメ】

リスクを正しく見極めるために知っておくべき考え方


フリーランスになる上で、大なり小なりリスクは必ず出てきます。そうした時に大事なのはリスクを0or100で考えるのではなく、リスクの重要度をキチンと見極めること。

リスクの見極めで重要なポイントは「発生確率×損失レベル」で見ることです。

あなたがリスクに思う出来事があった時、すぐに上記の図を思い出しましょう。

よく「これリスクかも…」と思い悩む人は「発生確率が低く、損失によるインパクトが少ないこと」まで考えている可能性が高いです。

限られた時間を有効に使う上では、重要なリスクだけ対処し、あとは無視することが大事です

今回紹介した3つのリスク以外でも、あなたがリスクだと思う物事はこれから何度も出てくるでしょう。そんな時は、ぜひ今回の視点でリスクを考え直してみると次にやるべきことがハッキリ見えてくるはずです。

リスクに正しく対処する能力がフリーランスエンジニアとしての成功を決める


世の中にはリスクを過大に見積もり過ぎて、フリーランスにならない選択をする人もいます。

ただ、リスクは危険という意味もありますが、もう1つ「不確実性」という意味も持ちます。
分からないことが多い状態=リスクが高い」と言い換えてもいいでしょう。

ということは、リスクを正確に理解し適切に対処すれば何も恐れることは無いのです。

リスクを正しく認識できれば「そこまでリスクじゃない」と判断でき、その瞬間からリスクは「チャンス」へと変わります。

リスクを正しく認識できる力は、フリーランスとしての失敗確率を下げるだけでなく、成功確率を上げる上では欠かせないスキル

もし、あなたがフリーランスになることに漠然としたリスクを感じたまま、行動できていないなら今この瞬間から「それは果たしてリスクなのか?」を徹底して疑いましょう。そして行動しましょう。

行動の先でしか人生は変わりません。

少しずつフリーランスの準備を始め行動する中で、きっとあなたも「なんであんなことをリスクだと思っていたんだろう…」と思うはずです。

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