【甘くない】フリーランスエンジニアで独立して失敗する人の特徴10選

独立に興味はあるけど、すでにフリーランスになった人の失敗談も気になるなぁ…。
失敗しないために、独立前の今からできる対策ってなんだろう?

「フリーランスになって失敗したくない!」

これは独立を目指す人全員が同じ気持ちでしょう。

独立後の失敗を100%防ぐことは不可能ですが、一方で失敗事例を事前に学ぶことである程度防げるのも事実です。

全ての物事において「なんか成功した」はあるけど、「なんか失敗した」はありません。失敗には必ず原因があるのです。(つまり、失敗の原因を潰せば逆に成功確率は上がる)

今回は、独立後の失敗事例について、現役フリーランスの私の体験談を交えてお伝えします。

フリーランスで失敗する人を反面教師にして、あなたは同じ道を辿らないようにしましょう。

【甘くない】フリーランスエンジニアで独立して失敗する人の特徴10選

  • そもそも最低限の独立準備ができていない
  • 仕事の基礎スキルがない
  • フリーランスになること自体をゴールにしている
  • フリーランスとは何か?を理解していない
  • 損切りできない
  • 数値や事実ではなく感情ベースで意思決定する
  • 自己投資しない
  • 安売りする
  • 技術力さえあれば稼げると思っている
  • 収入源を分散していない

そもそも最低限の独立準備ができていない

独立する人の中には「エイヤ!」とノリでする人もいます。

もちろんそれで上手くいくこともありますし、独立前は最後まで強い気持ちを持つことが大切です。

ただし、ここで多くの人が知っておくべきことが1つあります。

それは、

戦略なき勇気はただの「無謀」

だということ。

私も周りのフリーランスから独立当初の話を聞き「その時これやっておけば良かったのに…」と心の中で思った時は沢山あります。

なぜそう思うのか?

それは私が独立前に「後悔したくない!」と、これでもかというくらい色々調べ準備したから。つまり戦略をもって行動したから。(そのおかげで「あれやってて良かった〜」と思うケースは数え切れないほどあります)

「最低限の独立準備」は、あなたに「独立後の精神的な余裕」をもたらします。今からできる準備は、どんどん始めましょう。

» 【これで安心】フリーランスエンジニアで独立時に必要な手続きを全てまとめました

仕事の基礎スキルがない

私が色々な現場を経験して気付いたのが、フリーランスで早期に契約解除される人は技術力より「仕事の基礎スキル」が不足傾向にあるということ。

仕事の基礎スキルとして最低限身につけておくべきものは下記です。

  • 納期を守る(守れない場合はすぐ相談する)
  • 報連相をする
  • 徹底的に確認する

文字にすると「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、意外とできていない人は多いです。

仕事の基礎スキルは全てのベースであり、その上に技術力があります。

だからこそ、働く中で実装などの技術面以外で指摘されることが多い人は一度勤務中の行動を見直すべきです。(これが色々な現場で信用を獲得するための近道)

どんなことを仕事で意識すればいいか分からない…」という人は下記2冊を読むのがオススメ。きっとあなたの仕事力を向上してくれるはずです。

また「確かに仕事のミスで指摘されることが多いかも…」とドキッとした人は、下記の記事も読んでおきましょう。

仕事のミスを1つでも減らすために知っておくべきこと

カンレン:【残念】クビを切られるフリーランスエンジニアに足りない3つの視点
» 【使えない】経験の浅いフリーランスエンジニアがスキル不足を防ぐ方法

フリーランスになること自体をゴールにしている

この記事を見ているあなたは恐らく「フリーランスになりたい!」という目標を今持っているかもしれません。

もちろん今は良いのですが、それは裏を返せば「フリーランスになった途端に目標を見失う」可能性も意味します。

そもそもあなたがフリーランスを目指す理由ってなんでしょうか?お金のため?時間のため?

理由はなんであれ、そこには「あなたなりの目的」があるはずです。

ここを数字ベースまで落とし込んで考えないと、ボンヤリと怠惰な気分のままフリーランスとしての毎日を送るハメになります。

  • 週2日しか働かなくていい生活を送りたい!
  • 月収100万円超えたい!
  • 30歳までに資産1億円超えたい!

※理想を言えば、上記の目標も「それはなぜ?」と答えが出なくなるくらい問い続けた方が良いです

フリーランスとはあくまで目的達成手段の1つ。大事なのはその先にある目的です。

目的が無ければ「なんで自分フリーランスやってるんだっけ…」といずれ燃え尽き症候群になる未来は容易に想像できるでしょう。

だからこそ「フリーランスになった後に自分はどうしたいのか?」は今のうちから考えておくべきです。

» 【やる気不要】フリーランスエンジニアのモチベーションは「仕組み化」で管理せよ

フリーランスとは何か?を理解していない

会社員時代までは、お金は「会社から貰う」ものでした。

でも、フリーランスになってからはお金は「稼ぐもの」へと認識を変えなければなりません。

フリーランスは「自分が商品」であり、自分という商品を使ってお客を儲けさせ、そこから生まれた利益の一部が収入となります。(これが本来のフリーランスの役割であり、やるべきことです)

以前、ある番組で歌舞伎町の売れっ子キャバ嬢として活躍する一条響さんが売れたいアイドルなのに全くダイエットしない子に向かって下記のようなことを言っていました。

出典:ABEMA TIMES「歌舞伎町No.1キャバ嬢・一条響、体型にコンプレックス抱える地下アイドルに喝「私達って商品なんですよね」」

フリーランスの本質もこの「商品という自覚はある?」の一言に詰まっています。

私たちは独立後も常に「自分という商品にどんな価値があるのか?」と自問自答しなければいけません。

原点に立ち返って考えることが、フリーランスとしての覚悟を改めて自覚するきっかけとなります。

» 【脱会社員脳】フリーランスエンジニアは起業している意識を持つべき

損切りできない

「損切り」とは投資でよく使われる言葉ですが、要するに「損するのが分かっていても、損失を小さくするために行動すること」を意味します。(言い方を変えれば、未来の利益を優先して取りにいく行為ともいえる)

例えば、フリーランスなら、

得意な技術スキルを使う今の案件を離れて、あえて新しい技術を使う案件に飛び込む

これも立派な損切りと言えます。

なぜなら「今の高い単価を捨て(一時的に損する)、新しい技術を身につける(未来の利益をとる)」ことだからです。

逆に、フリーランスで「そこそこ単価が良いから」と何年も全く単価が上がっていないフリーランスの人もいます。
その状況を否定しませんが「決められた給料をもらい続けている正社員と何が違うんだろう…」と私は思います。(収入に上限がないのがフリーランスの魅力ですよね)

目先の利益だけに囚われていると、将来の自分の収入も価値も永遠に上がりません。

大事なのは自分なりのルール(希望単価etc.)に沿って、今損だと思うならためらわずに損切りすること

行動経済学で人間は「損失回避傾向」があると言われるように、人間は損を恐れます。でも、その本能に勝てる人だけが、次の新しいチャンスを掴めるのです。

カンレン:フリーランスエンジニアは単価を上げるために「契約更新しない勇気」を持て

数値や事実ではなく感情ベースで意思決定する

「人生は選択の連続」と言われるくらい、何をどう選択するかは人生において重要。
今まであなたも「なんとなく」色々なことを選択してきたかもしれません。

でも、その考えはフリーランスになった時点で卒業しましょう。

「なんとなくこのエージェントを使おうかと思っている」
「なんとなくこの案件を選ぼうかな」

ハッキリ言うと、そういった考えでフリーランスになって稼ぐのは難しいです。(稼げたとしてもそれは運)

フリーランスは、自分の意思決定がそのまま収入に直結します。

  • なぜこのエージェントを使うのか?
  • なぜこの案件を選ぶのか?

こういった事を数値や事実をもとに1つ1つ根拠を考えて、意思決定しましょう。

数値は裏切りません。事実も裏切りません。ただそれだけです。

自己投資しない

フリーランスとは何か?を理解していない」でもお伝えしましたが、フリーランスエンジニアの場合は「自分が商品」です。

業務の中で、自分の持つ知識をいかに「はやく・多く・正確に」活かせるかどうかが重要となります。

そのためには、常日頃から時間・お金を自己投資に使わなければなりません。

しかし、稼いだお金を「せっかく収入が上がったし、贅沢しよ〜」と無駄に家賃の高いところに住んだり、ブランドものを買っていれば、肝心の自分の商品価値は1mmも高まりません。(一方で稼いだお金を必要以上に貯金するのも無意味です)
また「フリーランスで自由な時間も増えたし思いっきり遊ぶぞー!」と必要以上に娯楽に時間を費やすのも同様のことです。

では、どうすべきか?というと自分のスキルを1つでも増やすことにお金や時間を使うべき

だからこそ、

  • 動画教材や技術書を買って新技術を学び、単価を上げる
  • 資産運用のための勉強をし、金融資産の構築を始める
  • 自分自身で商品を作るために、有料セミナーに参加してみる

こういった事にお金・時間を使いましょう。

今を消費・浪費するのではなく、未来に投資すること。
この意識で日々過ごすかどうかが、5年後、10年後もフリーランスとして安泰な生活を送れるカギとなります。

フリーランスの有効な時間・お金の使い方を解説

安売りする

フリーランスになりたてで「自分はまだ独立したてだから…」と自分の価値を安く見積もる人は多いです。

こういった姿勢で単価交渉などをすると、たいていの場合は下手に出て「これくらいの金額でどうでしょうか…」と安売りしてしまいがち。

でも、安売りは長い目で見たら結局あなたの首を絞めるだけです。

そもそも安売りして良い事は何1つありません。

・自分の価値はこれくらいなんだ…と勝手に思い込んでしまう
・収入が全く上がらないため、独立したメリットが感じられない
・自己投資に使えるお金も少なく、成長スピードが鈍化してしまう

自分で自分の価値を自由に決め、値付けできるのはフリーランスの特権です。

それなら、あなた自身を1円でも高く売ることを考えましょう。そういった経験を通して収入が上がれば、最終的に「自分はこんなに価値があるんだ!」とあなたの自信に繋がります。

「いやでも、やっぱり最初は自分を高く売るのは相手に断られるかもしれないし、怖い…」と思いましたか?

安心してください。断られるのはフリーランスになれば日常茶飯事です。(私はもう慣れました)

あと断られても、あなたの価値は1mmも落ちないですし、経験値が溜まるのでむしろプラスですよ。(「断られた回数=挑戦の回数」とも言えるので)

技術力さえあれば稼げると思っている

「フリーランスエンジニアとして稼ぐには一番何が重要ですか?」と問われた時「う〜ん、まずは技術力じゃない?」と思った方は要注意。

フリーランスエンジニアの報酬は「需要」で決まるからです。

よくエンジニアだったら「最新の技術の方が稼げるでしょ!」と思い込みがちですが、実はそんなことはありません。別に古い技術でも、探せば単価が高い案件はいくらでもあります。

その理由はやはり需要があるから。もっと言えば、そこにお金が集まっているからです。

こうした考えにはただ技術「だけ」を勉強していたら絶対に辿りつきません。

フリーランスエンジニアは総合格闘技です。

だからこそ、技術だけでなく他の分野(マーケティング、営業etc.)の勉強もすべきとこのサイトで口酸っぱく言っています。(勉強する人が少ないからこそ、ライバルより競争優位性も生まれやすいです)

» フリーランスエンジニアは儲かるが、技術だけで稼ぐ考えは微妙な理由

ちなみに他分野に関して勉強する際のオススメ本は下記で紹介しています。
» 【必読】フリーランスエンジニアにオススメの本まとめ【15ジャンル別で紹介】

収入源を分散していない

フリーランスになると正社員時代の給料の3〜4倍は普通に稼げます。

しかし、だからといって本業の収入だけに頼るのはマズイです。あなたが働くのを辞めた時点で収入ゼロだからです。

周りのフリーランスを見ても、この事実に危機感を抱いていない人が多いように私は思います。

真の安定とは「分散」から始まります。株式投資などでも言われているように、1つに集中するのはNGで、リスク管理の観点では分散するのがセオリー。

フリーランスになったら、1円でもいいので本業以外の収入を持ちましょう。
「ヤバい…」と気付いてからじゃ遅いです。

では、本業以外の収入をどう得るのか?ですが、例えばエンジニアであれば下記が代表的。

  • 個人でWebサービスを運営してみる
  • プログラミングを教える
  • ブログを書いて広告収入を得る

やり方は何でも良いのですが、1つの収入に依存する状態からは1日もはやく脱することが超重要です。

フリーランスエンジニアで成功したいなら「失敗例の逆」をすればいい

数多くのフリーランスで失敗した人の原因から導き出された対策は下記の通り。

  • 最低限の独立準備はしておく
  • 今のうちから独立後を想定して仕事の基礎スキルを磨いておく
  • フリーランスは事業の主であり顧客の利益が報酬になることを常に忘れない
  • 将来の利益に繋がらないなら迷わず損切りする
  • 数値・事実などの定量的な要素で意思決定する
  • バンバン自己投資にお金を使う
  • 自分を高く売るためにどうするか?を考える
  • 稼ぐ上では技術力だけでなく、マーケなど他の要素と複合的に価値を生み出す
  • 1日でもはやく収入源を分散させる

正直、上記を意識しているのは現役フリーランスの中でもごく少数です。

だからこそ1つずつ意識するだけで、その他大勢とは大きな差がつきます。

あなたも今から考えをアップデートして、ただのフリーランスではなく「希少価値の高いフリーランス」を目指していきましょう。

» 【完全版】稼ぐフリーランスエンジニアになるまでのロードマップ|全ては戦略で決まる