フリーランスエンジニアになりたいけど、求められる技術力ってどれくらいなんだろう…。結構高度な技術力が必要なのかな…?
最初にフリーランスエンジニアを目指す際「自分の技術力で独立できるのだろうか…」と不安になりますよね。
結論から言うと「フリーランスエンジニアになる上で高度な技術力は不要」です。
そもそもフリーランスは神格化されすぎなので、今回はその実態を「フリーランスエンジニアになれる技術力レベル」や「フリーランスになる際に技術力以外で得ておくべきスキル」などを交えて解説していきます。
フリーランスエンジニアになれる技術力レベルとは
フリーランスエンジニアで行う業務内容は、実は正社員とほとんど変わりません。
つまり、あなたが今正社員として会社で開発業務をこなせているのであれば、フリーランスとしてのスキルレベルは問題ないということです。(とはいえ、WEB系のフリーランスエンジニアになるなら、当然WEB系の開発業務を今やっているという前提ですが)
たまに「フリーランスになるのはとても難しい!」という人を見かけますが、正社員との大きな違いは「契約形態」でしかないです。
それ以外はざっくり言えば正社員とほぼ変わらないため、独立する際に大きな不安を抱える必要ってないんですよね。
※「【実話】フリーランスエンジニアになる前の不安は99%ムダだった話」でも書いていますが、フリーランスになる前の不安ってほとんどが考えすぎです
私は、こういった事実をフリーランスになった後で実感し「もっとはやく独立しておけば良かった〜」と思いましたね。
エンジニアが独立する上で持っておくべき具体的な技術スキル
先ほど「あなたが今正社員として会社で開発業務をこなせているのであれば、フリーランスとしてのスキルレベルは問題ない」とお伝えしました。
ただ、中には「所属する企業だけの特殊な業務」だったりと「今やっている業務でも通用するんだろうか…」という人も中にはいるでしょう。
私はWEB系の開発業務をしているので、あえてWEB系のフリーランスエンジニアになる想定で言うと、下記の技術や知識は最低限あった方が良いです。
- Webに関する基本概念(CookieとSession、HTTP通信etc.)
→ここら辺は「イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本」や「プロになるためのWeb技術入門」で詳しく学べます - Gitの基本操作(プッシュ、プル、プルリク作成、マージetc.)
→参考サイトとしては「サル先生のGit入門」、本では「わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門」で学ぶのがオススメ - フロントエンドとバックエンドの各フレームワークで基本的なCRUDを使ったWEBサービスの開発スキル
- DBの基本操作(データの作成、取得、更新、削除をSQL文で操作できる)
- 他人のコードを読み解いて、ある程度の改修ができる
- ある程度読みやすく保守性の高いコードが書ける
※具体的には「プログラミング中級者になりたい人のためのクリーンコード入門」で言われている内容が頭に入っていればOK
もし、あなたに上記のスキルがあれば、Web系のフリーランスエンジニアになれる確率は高いです。言い方を変えれば、1年以上の実務経験でも上記のスキルさえあれば独立も可能だということです。
» フリーランスエンジニアになる際「実務経験」を気にしすぎない方が良い理由
フリーランスエンジニアになるなら技術力以外にも目を向けるべき
フリーランスエンジニアはよく「技術力があれば稼げる」イメージを持たれがちです。でも、実際は技術力があれば稼げるとは言えないのが現実です。
私も10年以上の実務経験があるベテランのフリーランスエンジニアの方とお話ししたことがありますが、実際の報酬を聞くとそこまで多くなかったりします。
つまり、技術力だけがある状態はフリーランスになる上では最低限必要であるものの「稼ぐフリーランスになる上」では不十分だという事です。
» フリーランスエンジニアは儲かるが、技術だけで稼ぐ考えは微妙な理由
技術力以外であなたが戦える”武器”はあるか?
フリーランスになる上で技術力だけしか武器がない場合、1つの分野で厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。
つまり、技術力以外で戦える領域が無ければ、必然的に競争に負けるという事です。
だからこそ、戦える領域を徐々に増やして「競争優位性のあるフリーランス」になる必要があります。では、競争優位性のあるフリーランスとはどういう状態でしょうか?
例えば、私の例で言うと下記です。
・Figmaなどのデザインツールをある程度使いこなせる
→デザイナーの工数が足りない時は連携をとりつつ、部分的なデザインも担当できる。デザインする時の静的・動的な部分を両方考慮した会話をデザイナーにも提案できる。
・マネタイズができているWebサービスの運営をしているため、ユーザーが課金に至るまでにすべき施策を提案できる。
・Webライティングの知識をもとに、ユーザーに伝わりやすい文言を考えてフロントエンドの実装に活かすことができる
競争優位性の定義は様々ありますが、一言で言うと「エンジニアだけど〇〇」の〇〇が競争優位性の正体だと思ってください。そして、その〇〇に当てはまる箇所が誰かにとって価値があるものでなければなりません。
競争優位性をつけて、提案できる幅と深さを広げ「あなたを選ぶ理由を1つでも増やしていくこと」が一時的ではなく稼ぎ続けるフリーランスエンジニアにとっては欠かせないのです。
» 【脱会社員脳】フリーランスエンジニアは起業している意識を持つべき
フリーランスになる際の技術力レベルは心配しなくていい
何度もお伝えしますが、フリーランスエンジニアになる上で会社員として普通に業務をこなせていれば、独立後もきちんと食べていく事は可能です。なぜなら、会社員と業務内容は変わらないからです。
また私もそうでしたが、独立前はほとんどの人が「心配しすぎ」です。フリーランスになると分かりますが「あんなに心配していたけど、実際はこんなもんなんだ…」と思う事は結構あります。
心配したまま行動しなければ、独立後に収入が3〜4倍に上がるチャンスをそのまま捨てているだけです。(正社員の収入が25万円なら、75万円〜100万円貰える機会を損失している)
その時間はもったいないので、今すぐ独立に向けて行動に移しましょう。行動した先にしか、本当の正解はありません。